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	<title>大相撲 - 禅活-zenkatsu-</title>
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	<description>禅を活かして、ちょっといい一日を</description>
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		<title>大横綱、白鵬関引退の衝撃</title>
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		<dc:creator><![CDATA[久保田智照]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 28 Sep 2021 21:30:50 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[コラム]]></category>
		<category><![CDATA[エンタメ]]></category>
		<category><![CDATA[スポーツ]]></category>
		<category><![CDATA[大相撲]]></category>
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					<description><![CDATA[スポンサードリンク 大相撲9月場所は、新横綱照ノ富士関の優勝で幕を閉じました。 ケガからの復帰優勝、そしておなじく両ひざの大けがから幕内に復帰した宇良関との取り組みは大いにファンを沸かせました。 また朝青龍関の甥っ子で気鋭の力士である豊昇龍…]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>スポンサードリンク</p>
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<p>大相撲<span>9</span>月場所は、新横綱照ノ富士関の優勝で幕を閉じました。</p>
<p>ケガからの復帰優勝、そしておなじく両ひざの大けがから幕内に復帰した宇良関との取り組みは大いにファンを沸かせました。</p>
<p>また朝青龍関の甥っ子で気鋭の力士である豊昇龍関の一本背負いが見られるなど、今場所も見ごたえのある取り組みが多くあったと思います。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>そして、場所後には、衝撃的なニュースが飛び込んできました。</p>
<p>それは、長きにわたり横綱として活躍し、大相撲の歴史の中で先人たちが打ち立てた数々の記録を更新した<span style="font-size: 14pt;"><strong>白鵬関の引退表明</strong></span>です。</p>
<p>八百長問題や賭博問題、薬物問題、その他の不祥事によって大相撲自体が存続の危機に立たされていたときに、相撲の信頼回復、人気回復にもっとも貢献されたのは白鵬関に他なりません。</p>
<p>一方で、ここ数年は立ち合いにおける激しいかち上げや張り差しが物議を醸し、また物言いアピールや万歳三唱、時折見られたダメ押し、長期休場などが積み重なり、悪いイメージもついてしまっていました。</p>
<p>今回は大横綱、白鵬関について久保田が思うところを述べていきます。</p>
<p>（※推測によって書いている部分が多々あります。いちファンの戯言とお目こぼし下さい。）</p>
<h2><strong>白鵬関が追い求めた相撲道とは</strong></h2>
<p><span style="font-size: 14pt;"><strong>私が白鵬関に対して抱いている印象は、ひたすらに勝負に徹し、相撲のすべてを追求している力士というもの</strong></span>です。</p>
<p>過去の名横綱について真摯に学び、幻とすら言われる「呼び戻し」すら再現して見せた白鵬関。</p>
<p>「張り手も相撲の技」とは名横綱、双葉山関の言葉でしたでしょうか。</p>
<p>たびたび批判の対象となる激しいかち上げも猫だましも、張り手も、すべてが相撲の技です。</p>
<p>自分が使うことのできる技はすべて使い、自分にできることはすべてやる。</p>
<p>逆に言えば、そうしなければ勝負に手心を加えることになる。</p>
<p>そのような思いがあったのかもしれません。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><span style="font-size: 14pt;"><strong>百尺竿頭進一歩。</strong></span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>白鵬関は横綱の地位にあぐらをかくことなく、<span style="font-size: 14pt;"><strong>どこまでも相撲を追求し続けた力士</strong></span>だったと感じています。</p>
<h2><strong>張り手、かち上げ問題について</strong></h2>
<p>ところで、張り手やかち上げは、本当に横綱の<span style="font-size: 18pt;"><strong>「品位」</strong></span>を欠く技なのでしょうか。</p>
<p>白鵬関の追い求める横綱が相撲のすべてを体現しうる存在なのだとしたら、そこに<span style="font-size: 14pt;"><strong>「品位」の枷</strong></span>を嵌めてしまうことは果たして適切と言えるでしょうか。</p>
<p><strong>かつて、三代目若乃花、花田虎上氏が横綱として立ち合いの変化で勝ったとき、各スポーツメディアは「横綱らしからぬ」として散々に批判を浴びせました。</strong></p>
<p>しかし、当時の私は、<strong>力士としては小柄で多彩な技を持ち味としていた花田虎上氏が立ち合いで動くことは、むしろ技の一部であり、そこを「横綱らしさ」の枷で封じてしまうのはかえって不適切であるように感じました</strong>。</p>
<p><strong>もし「品位」がその人の「個性」を封じ込めるものだとしたら、私はその「品位」の方が何かしら間違っているのではないかと疑問を抱きます。</strong></p>
<p>ただし、当然のことながら、相手に<strong>ケガを負わせるリスクについては問題視すべき</strong>だとも思います。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>私は白鵬関のかち上げの何が悪かったのかと言えば、</p>
<p>肘を曲げてぶつかり、相手の上体を上ずらせるという「かち上げという技の本質から逸脱している」という点。</p>
<p>張り手においては、</p>
<p>「相手は横綱に対する暗黙のルールを承知しており、白鵬関に対して張り手は使ってこない」という点。</p>
<p>そして両者に共通して言えることが、</p>
<p>「相手に傷を負わせる可能性が高い」</p>
<p>という点だと思っています。</p>
<h2><strong>白鵬関が求めたであろう、真剣勝負</strong></h2>
<p>推測になってしまいますが、</p>
<p>白鵬関がひたすら己を磨き、研鑽する場として土俵を求めていたのだとしたら、</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><span style="font-size: 14pt;"><strong>相手が自分に遠慮して、持てる技を駆使してこない。</strong></span></p>
<p><span style="font-size: 14pt;"><strong>ケガを恐れて手心を加えてしまう。</strong></span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p><span style="font-size: 14pt;"><strong>そんな状況こそ面白くなかったのではないでしょうか。</strong></span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p><strong>どれだけ批判にさらされても白鵬関が立ち合いの張り手やかち上げをやめなかったのは、</strong></p>
<p><strong>「さあ、張って来い」</strong></p>
<p><strong>「さあ、かち上げて来い」</strong></p>
<p><strong>との、メッセージを送っていたのではないかとさえ思えてくる</strong>のです。</p>
<p><span> </span></p>
<p>そう考えると、先場所で批判を浴びた白鵬関の取り組みの見方も変わってきます。</p>
<p>まずは<span style="font-size: 14pt;"><strong>14日目の正代関との取り組み</strong></span>。</p>
<p><span style="font-size: 14pt;"><strong>白線から土俵際まで大きく下がり、腰を下ろす</strong></span></p>
<p>という、</p>
<p><span style="font-size: 14pt;"><strong>立ち合いの奇策によって、正代関の圧力を封じ、白鵬関が勝利を収めた</strong></span>という取り組みです。</p>
<p>この取り組みについて、挑戦を受ける立場の<span style="font-size: 14pt;"><strong>横綱が奇策を弄したことに批判が集まりました。</strong></span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>しかし、この取り組みには<span style="font-size: 14pt;"><strong>もう一つの隠された意味があったように思います</strong></span>。</p>
<p>そう思う理由は、同場所において白鵬関が翔猿関の挑戦を受けた一番にあります。</p>
<p><span style="font-size: 14pt;"><strong>その取り組みでは正代関に対して白鵬関が行ったのと同じように、翔猿関が白線から大きく離れて仕切った</strong></span>のです。</p>
<p>翔猿関の持ち味は、その名の通り、動く相撲です。</p>
<p>強烈な当たりを抑え、自らの持ち味を生かそうとした<strong>翔猿関の奇策は、横綱の圧力の前にあえなく敗れる</strong>こととなりました。</p>
<p><span> </span></p>
<p>が、戦略を立てて不利を覆そうとする翔猿関の姿勢を、白鵬関は買っていたのだろうと思います。</p>
<p>でなければ、自らも同じ戦法を取ろうとはしません。</p>
<p><strong>翔猿関が試みた奇策は、横綱に胸を借りる立場の力士として、ともすれば礼を失すると見なされる可能性もあったと思います。</strong></p>
<p><strong>しかし、白鵬関はそれを受け入れ、さらに自らの相撲にも活かそうとする姿勢を見せました。</strong></p>
<p>「なかなか、面白いことをやってくるじゃないか」</p>
<p>「だが、その作戦はオレならこう使うぞ」</p>
<p>このようなメッセージが込められていたように感じられました。（※　もちろん久保田の妄想です）</p>
<p><span> </span></p>
<p>次はもう一度、<span>7</span>月の名古屋場所での白鵬関<span>VS</span>照ノ富士関を思い起こしてみましょう。</p>
<p>立ち合い、照ノ富士関に対して、すばやく左手を突き出して視界をさえぎり、すかさずかち上げを叩きこんだ白鵬関。</p>
<p>照ノ富士関を何度か張った後は、張り手の応酬になりました。</p>
<p>照ノ富士関にしてみれば、白鵬関の土俵に乗った形で、張り手という普段使わない技を使わされた格好になってしまいました。</p>
<p>が、実はそれこそが白鵬関の狙いだったのかもしれません。</p>
<p><span style="font-size: 14pt;"><strong>「お互いに」どこまでも勝利を求めて、知恵を絞り、力を出し尽くし、ぶつかり合う。</strong></span></p>
<p><span style="font-size: 14pt;"><strong>そこに地位などは関係ない。</strong></span></p>
<p><span style="font-size: 14pt;"><strong>それが、白鵬関が求めたであろう真剣勝負だったのではないかと思うのです。</strong></span></p>
<h2><strong>「伝統」をどうするか問題</strong></h2>
<p>ただ、いかに真剣勝負とはいえ、</p>
<p><span style="font-size: 14pt;"><strong>近年の、土俵上における白鵬関の振る舞いはいささか「行き過ぎ」であった感が否めない</strong></span>と思います。</p>
<p>私も先場所後には、白鵬関の振る舞いに対しての否定的な記事を書きました。</p>
<p><span> <div class="sc_getpost"><a class="clearfix" href="https://zenkatsu.site/archives/7249" ><div class="sc_getpost_thumb post-box-thumbnail__wrap"><img src="https://zenkatsu.site/wp-content/uploads/2021/07/たいとるよこづな_optimized-150x150.png" width="150" height="150" alt="大横綱、白鵬関引退の衝撃"></div><div class="title">大相撲名古屋場所振り返り～横綱とは何か考えてみた</div><div class="date">2021.7.21</div><div class="substr">スポンサードリンク 大相撲名古屋場所。 今場所も熱い取り組みが多くありました。 脱サラ力士の異名をとる新入幕の一山本関や、大けがから幕内に復帰して10勝を挙げた業師の宇良関の活躍。 私イチオシの翔猿関は4勝11敗と勝ち星こそ奮いませんでしたが、上位相手に見ごたえのある取り組みを見せてくれました。 し...</div></a></div></span></p>
<p>一方で、<span style="font-size: 14pt;"><strong>横綱白鵬関に対して各メディアや横審、世間一般がどれだけ理解しようとしていたかにも疑問があります</strong></span>。</p>
<p><span style="font-size: 14pt;"><strong>むしろ、<span style="font-size: 18pt;">伝統</span>の名のもとに「品行方正」「模範的」といった紋切り型の横綱像を白鵬関に押し付けてこなかったでしょうか。</strong></span></p>
<p>伝統的な考え方で言えば、</p>
<p><span style="font-size: 16px; background-color: #ffffff;">「横綱とはそういうものだ。それに従えないのなら横綱ではない。」</span></p>
<p>ということになるのでしょうか。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>これはこれまで関取が日本人ばかりだった時代であれば通用した理屈かもしれません。</p>
<p><span style="background-color: #ffffff; font-size: 16px;">しかし、</span>多様化が叫ばれる現代において、異なる文化や考え方をいかに受け入れるかは社会全体の大きなテーマです。</p>
<p>大相撲も例外なく、多くの面で変革を余儀なくされているのでしょう。</p>
<p>伝統として守っていくべきもの、少しずつ変えていくべきもの。</p>
<p>それらを見きわめながら、魅力いっぱいの大相撲をこれからも見せてほしいと思います。</p>
<h2><strong>おわりに</strong></h2>
<p>なにはともあれ、白鵬関、お疲れさまでした。</p>
<p>私もいちファンとして、横綱のすばらしい研鑽に、勇気づけられ、また興奮させてもらいました。</p>
<p>今後、親方として歩まれる白鵬関のさらなる相撲道の邁進に期待を寄せております。</p>
<p>ありがとうございました！</p>
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		<title>大相撲名古屋場所振り返り～横綱とは何か考えてみた</title>
		<link>https://zenkatsu.site/archives/7249</link>
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		<dc:creator><![CDATA[久保田智照]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 20 Jul 2021 21:30:02 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[コラム]]></category>
		<category><![CDATA[スポーツ]]></category>
		<category><![CDATA[大相撲]]></category>
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					<description><![CDATA[スポンサードリンク 大相撲名古屋場所。 今場所も熱い取り組みが多くありました。 脱サラ力士の異名をとる新入幕の一山本関や、大けがから幕内に復帰して10勝を挙げた業師の宇良関の活躍。 私イチオシの翔猿関は4勝11敗と勝ち星こそ奮いませんでした…]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>スポンサードリンク<br />
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<p>大相撲名古屋場所。</p>
<p>今場所も熱い取り組みが多くありました。</p>
<p>脱サラ力士の異名をとる新入幕の一山本関や、大けがから幕内に復帰して10勝を挙げた業師の宇良関の活躍。</p>
<p>私イチオシの翔猿関は4勝11敗と勝ち星こそ奮いませんでしたが、上位相手に見ごたえのある取り組みを見せてくれました。</p>
<p>しかし何といっても今場所の最注目だったのは、白鵬関と照ノ富士関の二人でしょう。</p>
<p>結果から言うと、たび重なる長期休場によって物議を醸していた横綱白鵬関が、自ら進退をかけると臨んだ場所で、全勝優勝を遂げました。</p>
<p>また綱取りのかかる照ノ富士関も、14勝1敗という優勝に準ずる成績を上げ、横綱昇進を手中に収めました。</p>
<p>白鵬関、照ノ富士関、おめでとうございます。</p>
<p>そして場所を戦ったすべての力士の皆様、お疲れさまでした。</p>
<p>さて、今回の記事は、大相撲における横綱という地位について、久保田が思うところを述べていきます。</p>
<p>※　白鵬関のファンの方は不快に思われる可能性が高い内容だと思います。あらかじめお伝えしておきます。</p>
<h2>相撲道</h2>
<p>今回の記事を書こうと思い至ったのは、先々週の記事で取り上げた、炎鵬関VS貴源治関の取り組みに端を発します。</p>
<div class="sc_getpost"><a class="clearfix" href="https://zenkatsu.site/archives/7217" ><div class="sc_getpost_thumb post-box-thumbnail__wrap"><img src="https://zenkatsu.site/wp-content/uploads/2021/07/ふぁいや_optimized-150x150.png" width="150" height="150" alt="大相撲名古屋場所振り返り～横綱とは何か考えてみた"></div><div class="title">真剣勝負と大相撲の「心」～炎鵬関と貴源治関の取り組みより</div><div class="date">2021.7.7</div><div class="substr">スポンサードリンク 大相撲名古屋場所が開幕しました！ 新型コロナウイルスが蔓延して以来、大相撲は東京の国技館のみでの開催が続いていましたが、久しぶりの地方での場所となりました。 初日から熱の入った取り組みが続いており、いちファンとして毎日が楽しみで仕方ありません。 そんな中、物議をかもした取り組みが...</div></a></div>
<p>こちらの記事では、「勝つためなら何をやってもいいのか」「勝負の世界だから、ルールに違反しないから、といっても相手を壊すような取り口はよくない」「相撲の心とは何か」といったことをテーマとしています。</p>
<p>僭越ながら、対戦相手への敬意を忘れ、結果だけを追い求めるような姿勢は望ましくないと述べました。</p>
<p><span style="font-size: 14pt;"><strong>私は、相撲は武道だと考えています。</strong></span></p>
<p><span style="font-size: 14pt;"><strong>単なるスポーツや格闘技ではなく、鍛錬を通じて人間の歩むべき「道」を指し示してくれるものです。</strong></span></p>
<p>それは興行という側面を強く持つ、大相撲においても変わりません。</p>
<p>むしろ、衆目を集め、国技とされる大相撲だからこそ、取り組みを通じてその「道」を広く知らしめてほしいと願うのです。</p>
<p>苛酷な勝負に生きる力士たちの姿は、それだけで人の胸を打ちます。</p>
<p>しかし、<span style="font-size: 14pt;"><strong>ただ勝ち星だけを求め、相手を慮る心を忘れてしまったのなら、相撲の技は単なる暴力にまで成り下がります。</strong></span></p>
<p>今場所、序盤から私が気になっていたのは、<span style="font-size: 14pt;"><strong>報復のような相撲</strong></span>が何番かあったことでした。</p>
<p>先場所の取り組みで顔を張られて負けた相手に対して、普段はあまり使わない張り手を繰り出して「やり返す」ような取り組みが見られたのです。</p>
<p>もちろん、力士も人間です。</p>
<p>顔を張られて負けたら悔しいし、やり返したくもなる。</p>
<p><span style="font-size: 14pt;" class="sc_marker blue"><strong>しかし、やられたらやり返す、壊されたから壊し返す、これを繰り返していたら、</strong></span></p>
<p><span style="font-size: 14pt;" class="sc_marker blue"><strong>その先にあるのは、言わずもがな破滅です。</strong></span></p>
<p>よく力士たちが「一番一番集中して、相撲を取る」というように、先場所の思いは堪えて、自分の相撲を全うすることで雪辱を果たして欲しいと願っていました。</p>
<h2>白鵬関と照ノ富士関の優勝争い</h2>
<p>そんな中、復活を期す白鵬関と、綱取りのかかる照ノ富士関は両者ともに順調に星を重ねて行きました。</p>
<p>全盛期から体力は衰えたものの、磨きぬいた技で勝ち続ける白鵬関。</p>
<p>手術明けの右ひざに不安を抱え、序盤から中盤にかけては危なく見える取り組みこそありましたが、持ち前の柔軟性と身のこなしを活かしつつ、相撲勘を取り戻していきます。</p>
<p>後半戦に入ると、「やはり白鵬は強い」と往年のファンをもうならせる取り組みになっていたと思います。</p>
<p>一方の照ノ富士関。</p>
<p>持ち前の体格と腕力に加え、技術も身に付け、綱取りに向けて気合十分といった取り口で、白星を積み重ねていきます。</p>
<p><span style="font-size: 14pt;"><strong>かなり早い段階から優勝はこの二人に絞られた感があり、千秋楽が近づくにつれ、全勝同士が本割で優勝を争うのではという期待が高まっていきました。</strong></span></p>
<p>このような状況で<span style="font-size: 18pt;"><strong>異変</strong></span>が起きたのは、14日目の白鵬関と正代関の取り組みです。</p>
<h2>14日目：白鵬関と正代関の取り組み</h2>
<p>大関として勝ち越しのかかる正代関。</p>
<p>普段はあまり気合を表に出すことはない力士ですが、この時は横綱に目いっぱいぶつかっていこうという気概に満ちているように見えました。</p>
<p>異変は、立ち合いで起きました。</p>
<p><span style="font-size: 14pt;"><strong>白鵬関が白線から土俵際まで大きく下がり、腰を下ろした</strong></span>のです。</p>
<p>そのまま何となく両者が手をついて、立ち合いは成立。</p>
<p>完全に意表を突かれた正代関が、何が起きているのかもよくわからぬまま、恐る恐るという風に白鵬関に近づいていきます。</p>
<p>そこへ、狙いすましたかのような白鵬関の張り手が正代関を打ち据えます。</p>
<p>何度か張り手を浴びせられた正代関は、少しふらついた様子で土俵際まで追い詰められてしまいました。</p>
<p>最後に起死回生のうっちゃりを放って逆転を狙いますが、体勢の不利を覆すことはかなわず、寄り倒しによって白鵬関が勝利しました。</p>
<p>私は、この取り組みに何とも言えない後味の悪さを覚えました。</p>
<h2>横綱＝チャンピオン、その他の関取＝挑戦者</h2>
<p><span style="font-size: 14pt;"><strong>言うまでもなく横綱は、大相撲において最強の存在</strong></span>です。</p>
<p>取り組みにおいては常にその力量を示す必要があります。</p>
<p>その<span style="font-size: 14pt;"><strong>横綱に挑む大関以下の力士たちは挑戦者</strong></span>。</p>
<p>横綱との相撲は特別なものですし、</p>
<p>力士たちの挑戦を鍛えた力と技で受け止めて跳ね返す、そのような相撲が期待されます。</p>
<p>しかし、今回の場合はどうでしょうか。</p>
<p><span style="font-size: 14pt;"><strong>立ち合いで離れるのも、張り手を見舞うのも、白鵬関の老獪さと技量のうちという見方</strong></span>もあるかもしれませんが、</p>
<p>私はどうにも納得がいきませんでした。</p>
<p><span style="font-size: 14pt;"><strong>たとえて言うなら、高校野球で松井秀喜さんが5打席連続敬遠されるのを指をくわえて見ているかのような気分</strong></span>です。</p>
<p><span style="font-size: 14pt;"><strong>横綱の胸を借りようとしたら、門前払いを喰らって、おまけに塩までかけられた。</strong></span></p>
<p>私の目には、正代関の状況はこのように映りました。</p>
<p><span style="font-size: 14pt;"><strong>もちろん、勝負に徹する白鵬関のことですから、おそらくは正代関の実力を認め、立ち合いの威力を警戒した結果として必勝を期すために選択した作戦なのでしょう</strong></span>が、</p>
<p>「お前の挑戦なんて受けないよ(笑)」</p>
<p>と、言わんばかりの立ち合いは、到底納得のできるものではありませんでした。</p>
<h2>15日目：白鵬関と照ノ富士関の取り組み</h2>
<p>そして15日目、千秋楽における、白鵬関と照ノ富士関による、全勝同士の優勝をかけた一番です。</p>
<p>両者ともに気合十分。</p>
<p>仕切りから睨み合いが続き、否が応にも<span style="background-color: #ffffff; font-size: 16px;">緊張感が</span><span style="font-size: 16px;">高まります。</span></p>
<p>しかし時間いっぱいを迎えて、いざ立ち合い、となっても、両者なかなか腰を下ろしません。</p>
<p><strong>土俵上に不穏な空気が漂います。</strong></p>
<p>私はこの時点で非常に<span style="font-size: 14pt;"><strong>嫌な予感</strong></span>がしていました。</p>
<p>白鵬関はかつて、優勝のかかった横綱同士の取り組みで、変化による注文相撲で勝利したことがあります。</p>
<p>また、周知の通り、立ち合いにおけるかち上げや張り差し……というより、エルボーやビンタがたびたび物議を醸しています。</p>
<p>このときの私の心境は、</p>
<p><span style="font-size: 18pt;"><strong>「お願いだから、真っ向からぶつかってくれ！」</strong></span></p>
<p>というものでした。</p>
<p>前日の<span style="font-size: 14pt;"><strong>奇策も、絶対に全勝同士で照ノ富士関とぶつかり合いたいという思いがあってなら、何とか理解できる</strong></span>というもの。</p>
<p>長期休養や取り口に対する様々な批判をねじ伏せることができるほどの見事な横綱相撲を期待したのです。</p>
<p>しかし、いざ立ち合いとなって、私の期待は、およそ考えうる<span style="font-size: 18pt;"><strong>最悪の形</strong></span>で裏切られました。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>手をつくと同時に、白鵬関は素早く左手を開き、<strong>目つぶしの</strong>ような格好で照ノ富士関の顔面目掛けてまっすぐ突き出します。</p>
<p>目くらましで照ノ富士関の出足を封じたと見るや左手を引き、あご目がけて<strong>強烈なエルボー</strong>。</p>
<p>さらに幾度かボクシングのフックのような<strong>張り手</strong>を見舞います。</p>
<p>これには照ノ富士関もさすがに平静を保つことができず、普段はほぼ繰り出すことのない張り手を白鵬関に見舞おうとします。</p>
<p>しかし、これが白鵬関の思うツボだったのかもしれません。</p>
<p>その後、お互いに四つ相撲の姿勢となりますが、白鵬関が小手投げを打つのに絶好の体勢となってしまいました。</p>
<p>小手投げは、片腕の関節を極めた状態で投げるという、とても危険な技です。</p>
<p>その<strong>小手投げを、白鵬関は体重をかけて照ノ富士関の肘を折らんばかりの勢いで繰り出しました</strong>。</p>
<p>こらえきれず、土俵に叩きつけられる照ノ富士関。</p>
<p>それを尻目に<strong>雄たけび</strong>を上げ、<strong>ガッツポーズ</strong>を決める白鵬関。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><strong>そこには相手への敬意も、思いやりもなく、私が期待した横綱の姿もありませんでした。</strong></p>
<h2>横綱「らしくない」振る舞いへの批判について</h2>
<p>白鵬関の振る舞いについては、以前から様々な批判が巻き起こっていました。</p>
<p>そのどれもが<span style="font-size: 14pt;"><strong>「横綱としての品位」</strong></span>を問うものです。</p>
<p>立ち合いのエルボー、張り差し、変化、ねこだまし、奇策。</p>
<p>ダメ押し、万歳三唱、自分から物言いをつける、ガッツポーズ、雄たけび。</p>
<p>相手への敬意や品格を損なう「横綱として相応しくない」行動があるたびに、注意を受け、批判にさらされ続けてきました。</p>
<p>今回の取り組みは、これまでに受けてきた注意や批判、助言や提言など、そのほとんどすべてを無視するような形となってしまいました。</p>
<p>その他の力士や、部活動で相撲を取る少年少女の範たる存在である横綱が、このような振る舞いを繰り返してしまうというのは、</p>
<p>ほんとうに残念でなりません。</p>
<p>白鵬関にしてみれば、張り差しもかち上げも、自分が使える技をすべて出し尽くした、勝負に徹したということなのかもしれません。</p>
<p>そこで力を抜いたら失礼に当たるという考え方も当然あるでしょう。</p>
<p>しかし、相撲は相手をノックアウトする競技ではないはずです。</p>
<p>押し出す、転がすのが目的の相撲において、ノックアウトは明らかに余分です。</p>
<p>ノックアウトした結果として勝ちも転がり込んでくるでしょうが、その勝利は果たして相撲の勝利と呼べるでしょうか。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>私個人の意見ですが、相撲に限らず、</p>
<p><span style="font-size: 14pt;" class="sc_marker red"><strong>ルールにないから何をやってもいい、というのは外道の考えだと思います。</strong></span></p>
<p><span style="font-size: 14pt;" class="sc_marker red"><strong>野球で大投手がビーンボールを多投したら興ざめですし、</strong></span></p>
<p><span style="font-size: 14pt;" class="sc_marker red"><strong>その他の競技でも審判の見えないところであったり、ルールの隙間をついて相手を傷つけるような行為をするのは言語道断でしょう。</strong></span></p>
<h2>横綱はヒーローだから</h2>
<p>なぜ、横綱に「品位」は求められるのでしょうか。</p>
<p>ただ強いだけではダメなのでしょうか。</p>
<p>もちろん、ダメです。</p>
<p><span style="font-size: 18pt;"><strong>横綱はヒーローです。スーパースターです。アイドルです。</strong></span></p>
<p>誰もが憧れて、まねしたくなる存在でなきゃいけません。</p>
<p><span style="font-size: 14pt;"><strong>横綱のまねをすることで相撲が強くなったり、相手への思いやりを知ったりする。</strong></span></p>
<p><span style="font-size: 14pt;"><strong>そんな存在でいてほしいと願われている</strong></span>のです。</p>
<p>横綱は大相撲という過酷な条件の中で心技体を磨き上げたからこそ至ることのできる場所です。</p>
<p>それが出来ると判断されたから、横綱になっているのです。</p>
<p>もちろん、白鵬関もそれだけの実力を兼ね備えている一人だと思います。</p>
<h2>まとめ</h2>
<p>今回の記事は、白鵬関のことを悪く言うばかりの内容になってしまったかもしれません。</p>
<p>しかし、私は<span style="font-size: 14pt;"><strong>白鵬関だからこそ、他の誰にも真似できない横綱の道を示すことができると信じている</strong></span>者の一人です。</p>
<p>若くして相撲道を志して日本に渡り、名横綱とされた大鵬関や双葉山関を敬い、武道の境地の一つである「後の先」を口にした。</p>
<p>それらが、自らのイメージアップを図るためのまやかしだったとはどうしても思えないのです。</p>
<p>今は、白鵬関は「勝ち」ということにこだわりすぎている気がします。</p>
<p>勝たなければ「価値」がない。</p>
<p>そうではないはずです。</p>
<p>負けっぷりの良さ、見事な引き際という美学もあります。</p>
<p>その上で白鵬関は、今もなお、真っ向から相撲を取って、常に優勝争いできるだけの実力を持っていると思います。</p>
<p><strong>白鵬関と照ノ富士関がさらに素晴らしい相撲道を進まれることを祈って</strong>、記事を終えます。</p>
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		<title>真剣勝負と大相撲の「心」～炎鵬関と貴源治関の取り組みより</title>
		<link>https://zenkatsu.site/archives/7217</link>
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		<dc:creator><![CDATA[久保田智照]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 06 Jul 2021 21:30:11 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[コラム]]></category>
		<category><![CDATA[スポーツ]]></category>
		<category><![CDATA[ニュース]]></category>
		<category><![CDATA[大相撲]]></category>
		<category><![CDATA[煩悩]]></category>
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<p>大相撲名古屋場所が開幕しました！</p>
<p>新型コロナウイルスが蔓延して以来、大相撲は東京の国技館のみでの開催が続いていましたが、久しぶりの地方での場所となりました。</p>
<p>初日から熱の入った取り組みが続いており、いちファンとして毎日が楽しみで仕方ありません。</p>
<p>そんな中、物議をかもした取り組みがありました。</p>
<h2>十両2日目、貴源治関VS炎鵬関の取り組み</h2>
<p>それは、2日目の十両の取り組み。</p>
<p>小兵の人気力士である炎鵬関と、現在格闘家として活躍する元貴の富士関、スダリオ剛さんの弟である貴源治関の取り組みです。</p>
<p>炎鵬関は言わずと知れた人気力士。</p>
<p>体重が100kgに届かないながら、様々な技を繰り出しつつ身体の大きな相手をかく乱する姿に人気が集まっています。</p>
<p>一方の貴源治関は恵まれた体格を生かした押し相撲です。</p>
<p>まったく取り口の違う2人の対決に、注目が集まります。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>立ち合いから素早く動き、懐に潜り込もうとする炎鵬関。</p>
<p>一方、貴源治関はまわしを取られることを嫌ったのか、炎鵬関の顔面目掛けて、執拗に張り手を繰り出します。</p>
<p>一部報道では<strong><span style="font-size: 14pt;">「アッパー」と言われているほど激しい張り手</span></strong>が何度も炎鵬関の顔面を捉えました。</p>
<p>炎鵬関は鼻から血を流しながら土俵際に追い詰められますが、足を俵の上に乗せて起死回生の投げを放ち、両者はもつれあうように倒れこみました。</p>
<p>軍配は炎鵬関に上がりましたが、物言いがつき、<span style="font-size: 14pt;"><strong>協議の結果、同体による取り直し</strong></span>と裁定が下されます。</p>
<p>いいだけ張り手を浴びせられた炎鵬が、取り直しでどのような相撲を取るか注目の集まるところでしたが、なかなか取り直しの一番が始まりません。</p>
<p>そうしているうちに、審判団がもう一度土俵に上がり、協議を始めました。</p>
<p>その結果、目の焦点が定まらないなどの状態を見て、<span style="font-size: 14pt;"><strong>脳震盪による炎鵬関の不戦敗</strong></span>とされました。</p>
<p>これは今場所から新しく制定されたルールで、取組前に相撲を取れる状態ではないと判断された場合、その力士は不戦敗となります。</p>
<p>先場所に脳震盪状態のまま取り直しの相撲を取った力士が居たことから、安全のために導入されました。</p>
<p>張り手の影響から、明らかに脳震盪を起こしていて、俵に躓いてしまうほど足元のおぼつかない炎鵬関。</p>
<p>車いすに乗せられ土俵を後にしました。</p>
<p>幸い大事には至ることなく、3日目には相撲を取れていたようですが……</p>
<p><span style="font-size: 14pt;"><strong>この取り組みについては、なんとも言えない後味の悪さが残りました。</strong></span></p>
<h2>「勝負」と「心」</h2>
<p>土俵の上は勝負の世界。</p>
<p><span style="font-size: 14pt;"><strong>手を抜いたり、まして八百長などは論外で、非情とも言えるほど、勝負に徹さなければならないこともある</strong></span>でしょう。</p>
<p>勝ちにこだわることも必要だと思います。</p>
<p>しかしそれが、<span style="font-size: 14pt;"><strong>勝つためなら何をしてもいい、とはならない</strong></span>はずです。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>今回の<strong><span style="font-size: 14pt;">炎鵬関と貴源治関の取り組みの何が問題だったのか</span></strong>、私なりに考えてみました。</p>
<p>乱暴で、やりすぎとも思えた張り手の連続も、勝負に徹するという姿勢であれば、仕方ない部分もあるでしょう。</p>
<p>あるいは、張り手をすれば勝てるのに、そうしないで負けたというのは、手を抜いたと考えることもできるかもしれません。</p>
<p>貴源治関の相撲のスタイルは突き押し。</p>
<p>体格を生かして相手を突き放し、土俵の外に追いやる相撲です。</p>
<p>たしかに張り手を使う力士ではありますが、相手の顔を執拗に打ちのめすようなことは、稽古でもしてこなかったのではないでしょうか。</p>
<p>特に、炎鵬関は体格に恵まれず、体重差が70kgもある相手。</p>
<p><strong><span class="sc_marker y">体格に勝る力士の張り手を受け続けていれば、下手をすると命にかかわるほどの重大な事故を招いた可能性もありました。</span></strong></p>
<p><span style="font-size: 14pt;" class="sc_marker blue"><strong>勝つために本来の自分の相撲を忘れ、すばしっこく“うるさい”取り口の炎鵬関へのいらだちによって相手を痛めつけるような張り手を繰り出したのだとしたら、貴源治関は相撲にもっとも大切な「心」で負けていたのではないでしょうか。</strong></span></p>
<p>いわゆる勝負に勝って、相撲に負けたという状態です。</p>
<h2>争うという本質を持ちながら、争いから離れる</h2>
<p>相撲の語源は<strong><span style="font-size: 14pt;">「すまふ」</span></strong>であると言われます。</p>
<p>これは古語で、争うという意味です。</p>
<p>身体をぶつけ合い、相手を追いやるという競技の性質から見て、<span style="font-size: 14pt;" class="sc_marker y"><strong>大相撲の本質もその根本は「争う」ということ</strong></span>になるのかもしれません。</p>
<p>相手に痛めつけられれば面白くないし、負ければ悔しくて仕方がない。</p>
<p>そうなりたくないからこそ自らを鍛え上げ、勝つことを目指す。</p>
<p>それも確かに競技の性質です。</p>
<p><img loading="lazy" src="https://zenkatsu.site/wp-content/uploads/2021/07/figure_tatakai_kakutou_optimized-300x279.png" alt="" width="218" height="201" class="alignnone  wp-image-7219" /></p>
<p>しかし、その<span style="font-size: 14pt;"><strong>「争う」という面だけをクローズアップしていけば、大相撲はどこに行きつくでしょうか</strong></span>。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><strong>勝者は奪い、敗者は奪われる。</strong></p>
<p><strong>一時の勝利は、報復を呼ぶ。</strong></p>
<p><strong>今が良くても、自分もいつか奪われる。</strong></p>
<p>&nbsp;</p>
<p><span style="font-size: 14pt;" class="sc_marker y"><strong>殺伐とした修羅の世界に落ちてしまうことでしょう。</strong></span></p>
<p>それは私たちが相撲に対して求めていることではないはずです。</p>
<p>戦いと争いの世界ではなく、相撲を通じた切磋琢磨があり、成長がある世界だからこそ大相撲は魅力的なものになるのではないでしょうか。</p>
<p><span style="font-size: 14pt;" class="sc_marker red"><strong>それには、争うという本質を持ちながら、争いを離れていくという、ある意味矛盾した2つの側面を備えていなければなりません。</strong></span></p>
<p><span style="font-size: 14pt;" class="sc_marker red"><strong>争いである「すまふ」から、研鑽と成長の道の「すもう」に向かっていく</strong></span>のです。</p>
<p><img loading="lazy" src="https://zenkatsu.site/wp-content/uploads/2021/07/2536373_s-1_optimized-300x200.jpg" alt="" width="242" height="161" class="alignnone  wp-image-7221" srcset="https://zenkatsu.site/wp-content/uploads/2021/07/2536373_s-1_optimized-300x200.jpg 300w, https://zenkatsu.site/wp-content/uploads/2021/07/2536373_s-1_optimized.jpg 640w" sizes="(max-width: 242px) 100vw, 242px" /></p>
<h2>心、技、体</h2>
<p style="font-size: 16px;">今回の取り組みを見て、ルール改正を求める声も上がっています。</p>
<p style="font-size: 16px;"><span style="font-size: 14pt;" class="sc_marker y"><strong>現行のルールでは、ダメ押しや乱暴な取り組みを行った力士に対する罰則規定が不十分だとする意見</strong></span>です。</p>
<p style="font-size: 16px;">確かに、それもあるでしょう。</p>
<p style="font-size: 16px;">ある程度は、ルールで制約することも必要だと思います。</p>
<p style="font-size: 16px;">しかし、<span class="sc_marker y" style="font-size: 14pt;"><strong>本当に必要なのは、力士一人一人に対する「心」の育成</strong></span>ではないでしょうか。</p>
<p><span class="sc_marker red" style="font-size: 14pt;"><strong>ほとんど「戦い」に近い競技の中で「勝ち負け」を「争っている」からこそ、なにより「心」が大切なのです。</strong></span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>よく武道や相撲の世界について、心技体ということが言われます。</p>
<p><span style="font-size: 14pt;" class="sc_marker red"><strong>心とは、よく精神力と解釈されますが、これは強固な心、ゆるぎない心というだけではありません。</strong></span></p>
<p><span style="font-size: 14pt;" class="sc_marker red"><strong>心とは、相手への思いやりや敬意、感謝です</strong></span>。</p>
<p>その上に立ってこそ、磨いた技や鍛えた肉体が意味を成すのです。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>ただ、こう書いていながらも、「心」を育てるのは相当に難しいことだろうと思います。</p>
<p><span style="font-size: 18pt;" class="sc_marker y"><strong>非常に厳しい勝負の世界の中で、勝つことを強いられている人に、相手への思いやりが一番大切なんだと伝えても、偽善やおためごかしにしか聞こえないようにも思います。</strong></span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p><span class="sc_marker red" style="font-size: 14pt;"><strong>しかし、そもそも相手が居なければ相撲は取れないのです。</strong></span></p>
<p style="font-size: 16px;"><span class="sc_marker red" style="font-size: 14pt;"><strong>勝ちにこだわるあまりに、折角相撲を取ってくれる「相手」を「敵」にしてしまっては、それこそ本末転倒でしょう。</strong></span></p>
<p style="font-size: 16px;">手を合わせ、ともに道を歩いてくれる仲間を蹴落とすような振る舞いは絶対に許されてはならないものです。</p>
<p><span class="sc_marker red" style="font-size: 14pt;"><strong>勝ちに固執し、他者から目を背け、突き進んでしまったその先には、殺伐とした<span style="font-size: 18pt;">「ひとり相撲」</span>の世界しか残されないのではないでしょうか。</strong></span></p>
<p><img loading="lazy" src="https://zenkatsu.site/wp-content/uploads/2021/07/3756417_s_optimized-300x200.jpg" alt="" width="210" height="140" class="alignnone  wp-image-7220" srcset="https://zenkatsu.site/wp-content/uploads/2021/07/3756417_s_optimized-300x200.jpg 300w, https://zenkatsu.site/wp-content/uploads/2021/07/3756417_s_optimized.jpg 640w" sizes="(max-width: 210px) 100vw, 210px" /></p>
<h2>おわりに</h2>
<p>相撲だけでなく、現代に生きる私たちは何かと結果ばかりを追い求めてしまうきらいがあるように思います。</p>
<p>数字や記録として残る結果はわかりやすく、比較するのも簡単で便利なものです。</p>
<p>しかし結果がなければ意味がないと思うのは、結果にしか目が向いていないからではないでしょうか。</p>
<p>当然のことながら、その「結果」に至るまでには、膨大な過程があります。</p>
<p><span style="background-color: #ffffff; font-size: 16px;">むしろ結果を出そうとするなら、過程こそ重視しなければなりません。</span></p>
<p>人の縁、環境、記憶、努力……過程とされるものは一見してわかりづらく、つい意識から外してしまいがちです。</p>
<p>しかし、振り返ってみたとき、過程の中にこそ、自分にとって大切なものがあるのではないでしょうか。</p>
<p>私はこのように思います。</p>
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			</item>
		<item>
		<title>横綱・鶴竜関の引退について思うこと</title>
		<link>https://zenkatsu.site/archives/6933</link>
					<comments>https://zenkatsu.site/archives/6933#respond</comments>
		
		<dc:creator><![CDATA[久保田智照]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 30 Mar 2021 19:12:46 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[コラム]]></category>
		<category><![CDATA[エンタメ]]></category>
		<category><![CDATA[ニュース]]></category>
		<category><![CDATA[大相撲]]></category>
		<category><![CDATA[社会]]></category>
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					<description><![CDATA[スポンサードリンク 群雄割拠の大相撲3月場所。 今場所も、見ごたえのある相撲が多い白熱した展開となりました。 千秋楽までもつれ込んだ優勝争いは、膝の大けがと病気からの見事な復活を成し遂げた照ノ富士関が貴景勝関を破り、 自身の大関昇進に花を添…]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>スポンサードリンク</p>
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<p>群雄割拠の大相撲3月場所。</p>
<p>今場所も、見ごたえのある相撲が多い白熱した展開となりました。</p>
<p>千秋楽までもつれ込んだ優勝争いは、膝の大けがと病気からの見事な復活を成し遂げた照ノ富士関が貴景勝関を破り、</p>
<p>自身の大関昇進に花を添える形で賜杯を手にしました。</p>
<p>本記事を書いている久保田イチオシの翔猿関も、内容の濃い相撲で2ケタの勝ち星を挙げ、兄の英乃海関ともども来場所の躍進に期待がかかるところです。</p>
<p><span style="font-size: 16px; background-color: #ffffff;">もはや恒例となりつつある、趣味全開の相撲ネタ。</span></p>
<p>今回は横綱鶴竜関の引退表明について思うところを述べていきます。</p>
<h2>横綱の引き際</h2>
<p>私は今回の鶴竜関の引退がとにかく残念でなりません。</p>
<p>というのは、<strong>土俵の上では神に等しい存在とされる横綱</strong>の引き際としては、あまりに寂しいものに感じられてしまったからです。</p>
<p>何場所も休場が連続していたとはいえ、稽古では新進気鋭の若手を圧倒するなど、「ケガさえ治れば、まだまだやれるぞ！」という意気を見せていた鶴竜関。</p>
<p><strong>ただ年齢が年齢だけに、そろそろ引き際を考えなければならない時期であった</strong>のは事実でしょう。</p>
<p>しかし今回の場所中の電撃的な引退が、<span style="font-size: 14pt;"><strong>7年間にわたり横綱をつとめあげた鶴竜関</strong></span>にとって相応しいものであるとはなかなか思えないのです。</p>
<p>昨年逝去された<span style="font-size: 14pt;" class="sc_marker y"><strong>元横綱・千代の富士の九重親方の引き際</strong></span>は、それは見事なものだったと言われています。</p>
<p>自らの状態を見極め、<span class="sc_marker y"><span style="font-size: 14pt;"><strong>貴乃花はじめ次代を担う力士たちの台頭に合わせて潔く身を引いた千代の富士関</strong></span>。</span></p>
<p><span style="font-size: 14pt;" class="sc_marker red"><strong>時の運とは言いますが、鶴竜関にはそのようなタイミングがあったでしょうか？</strong></span></p>
<p>いち相撲ファンとして、<strong>できることなら納得いくまで相撲を取ってもらって、しかるべきタイミングで華々しく後進に道を譲ってほしい</strong>、そのように考えていました。</p>
<p>今回、鶴竜関が引退を決断された背景には、ご自身のケガを発端とする様々な要因があったことと思います。</p>
<p><span style="font-size: 14pt;"><strong>なかなか良くならないケガ、休場によって高まる不満の声、横綱としての責任。</strong></span></p>
<p>引退後の報道では、鶴竜関が<span class="sc_marker y">「<span style="font-size: 14pt;"><strong>責任感が強く、まじめで、兄弟子に対する敬意も欠かさず、後進の育成にも親身に取り組んできた人格者」</strong></span></span>であることが繰り返し報道されていました。</p>
<p>引退に際するインタビューで語られた<span style="font-size: 14pt;"><strong>「少しずつ気持ちが切れて、中途半端な気持ちでは土俵に上がれない」</strong></span>という言葉には、<span style="background-color: #ffffff; font-size: 16px;"><span style="font-size: 14pt;"><strong>鶴竜関の忸怩たる思い</strong></span>が込められているように思えました。</span></p>
<p><span style="background-color: #ffffff; font-size: 16px;">まだやれたのでは……というのはファンのひいき目かもしれません。</span></p>
<p>今後は、年寄「鶴竜」として後進の指導に当たられる鶴竜関。</p>
<p>親方となった鶴竜関の育てた力士が活躍するのを期待せずにはいられません。</p>
<h2>横綱への敬意と報道の是非</h2>
<p>ところで、今回、鶴竜関の引退に関する報道を見ていて思ったのは、</p>
<p><span style="font-size: 18pt;"><strong>「外野がとやかく言い過ぎではなかったか？」</strong></span></p>
<p>ということです。</p>
<p style="font-size: 16px;">強い横綱に対して、他の関取たちが一所懸命にぶつかっていく姿は大相撲の醍醐味です。</p>
<p><span style="font-size: 16px;">それが見られないのは残念ですし、</span><span style="font-size: 14pt;"><strong>休場が続く横綱に対して、不満の声が上がるのも当然のことだろう</strong></span>と思います。</p>
<p>横綱審議委員会が出した「注意」決議には、そうした不満の声を重く見て、という背景もあることでしょう。</p>
<p><span style="font-size: 16px; background-color: #ffffff;">しかし、<span style="font-size: 14pt;" class="sc_marker blue"><strong>本意ならず休場のやむなきに至っている横綱に対し、さも「給料泥棒である」かのような言説が繰り返されるのはいかがなものか</strong></span>と思います。</span></p>
<p>先にも書きましたが、神事たる大相撲における横綱は神にも等しい別格の存在。</p>
<p>雑誌のゴシップ記事やスポーツ新聞の記事などには、<span style="font-size: 14pt;"><strong>横綱への敬意に欠ける言説があまりにも多い</strong></span>ように感じます。</p>
<p>勿論、はた目から見て何らかの問題があると思えるからそうした記事が生まれるのでしょうが、</p>
<p>引退した横綱の今後について何の責任も持たないメディアが、</p>
<p>尊重され、敬われるべき存在である横綱をさんざんにこき下ろしているのは、見ていて気分の良いものではありません。</p>
<p><img loading="lazy" src="https://zenkatsu.site/wp-content/uploads/2021/03/295521_s_optimized-300x200.jpg" alt="" width="300" height="200" class="alignnone size-medium wp-image-6954" srcset="https://zenkatsu.site/wp-content/uploads/2021/03/295521_s_optimized-300x200.jpg 300w, https://zenkatsu.site/wp-content/uploads/2021/03/295521_s_optimized.jpg 640w" sizes="(max-width: 300px) 100vw, 300px" /></p>
<h2>大相撲とケガ</h2>
<p><span style="font-size: 16px;"><span style="font-size: 18pt;" class="sc_marker red"><strong>大相撲はとにかくケガの多い競技です。</strong></span></span></p>
<p><span style="font-size: 18pt;"><strong>年間90日</strong></span><span style="font-size: 10pt;">（これだけでもおかしいと思う）</span>の取り組みに加え、<span style="font-size: 14pt;"><strong>日々の稽古</strong></span>、<span style="font-size: 14pt;"><strong>地方巡業</strong></span>という<strong>ハードスケジュール</strong>。</p>
<p>さらには激しくぶつかり合う<strong>力士同士が大型化</strong>していることも、ケガを多くする要因と言われています。</p>
<p>大相撲で長く活躍する力士で、ケガと無縁という人はほとんどいないような状況です。</p>
<p>公傷制度がなくなって以来、横綱・大関以下の力士はひと場所でも休めば番付が大きく下がってしまうため、多少のケガであれば無理をして出場します。（今場所も、親指の脱臼と肋骨の骨折を抱えながら土俵に上がっていた幕内力士が居ました）</p>
<p>一方で<span style="font-size: 14pt;"><strong>横綱の責任を重く感じ、無理をして出場した結果、ケガを悪化させ、引退を近づけた横綱も居ます</strong></span>。</p>
<p>このような状況をこそ改善すべきではないでしょうか。</p>
<p>今場所の照ノ富士関のように、ケガと戦いながら相撲を取る姿には、確かに感動を禁じ得ません。</p>
<p>しかし前途有望な力士がケガをして番付を下げ、さらに無理をしてしまうような状況は果たして健全と言えるでしょうか。</p>
<p><span style="background-color: #ffffff; font-size: 16px;">そんな中、横綱だけが休場しても番付を下げずに済む、というのは確かに不公平であるかもしれません。</span></p>
<p><span style="font-size: 14pt;" class="sc_marker blue"><strong>そもそも「ケガに泣く」力士が多いのに、根本的な解決策を取らず、あまつさえ「ケガをした方が悪い」というような今の風潮には、どうしても賛同しかねるのです。</strong></span></p>
<p><img loading="lazy" src="https://zenkatsu.site/wp-content/uploads/2021/03/2536367_s_optimized-300x200.jpg" alt="" width="300" height="200" class="alignnone size-medium wp-image-6955" srcset="https://zenkatsu.site/wp-content/uploads/2021/03/2536367_s_optimized-300x200.jpg 300w, https://zenkatsu.site/wp-content/uploads/2021/03/2536367_s_optimized.jpg 640w" sizes="(max-width: 300px) 100vw, 300px" /></p>
<h2>特殊な世界「大相撲」と現代社会</h2>
<p>私が強く思うのは、<span style="font-size: 14pt;"><strong>ケガに限らず大相撲の様々な制度が、今の時代にあって本当に適切なものなのか</strong></span>ということです。</p>
<p><strong>女人禁制、公傷制度、幕下以下の力士の給料、相撲茶屋へのチケット委託問題、タニマチとの付き合い方、年寄株問題など</strong>様々な問題が思い当たります。</p>
<p><span style="font-size: 14pt;"><strong>現代の価値観から判断すれば、</strong><strong>時代錯誤とも取れるような制度が未だにまかり通っている</strong></span>のが大相撲の世界であるように私は感じます。</p>
<p>もちろん相撲が日本の国技であるという性質上、変えてはならない部分も多くあると思います。</p>
<p>私も「現代の価値観に照らして、おかしい部分はすべて変えてしまえ」と言っているわけではありません。</p>
<p><span style="font-size: 14pt;"><strong>一般的な考えだけではすべてを理解しきることができないのも、大相撲の「勝負の世界」</strong></span>なのでしょう。</p>
<p>しかし<span style="font-size: 14pt;" class="sc_marker y"><strong>「伝統だから」「変えない」というだけでは、もはや通用しない</strong></span>時期にも来ていると思います。</p>
<p><span style="font-size: 14pt;" class="sc_marker y"><strong>「伝統」に学びながら、少しずつ「変化」していく</strong></span>姿勢が必要なのではないでしょうか。</p>
<p>日本相撲協会の運営はじめ、</p>
<p>個々の担い手である力士たちや、親方衆、</p>
<p>そして横綱の格と品位を担保する横審。</p>
<p>それぞれの意識やそのシステムを、少しずつでも更新すべき時だと、私は感じています。</p>
<p>特に<span style="font-size: 14pt;"><strong>横審については、</strong></span><span style="background-color: #ffffff; font-size: 16px;"><span style="font-size: 14pt;"><strong>特殊な世界である大相撲と一般社会の仲立ちとして、他では果たすことのできない役割を担うことができるのではないでしょうか</strong></span>。</span></p>
<p>横綱に対して「上から物申す」ではなく、<span style="font-size: 14pt;"><strong>世論と横綱の意志のバランスを取りながら横綱の格と品位を保っていく、そのように変わっていってほしい</strong></span>と思います。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>さて今回は趣味に任せて、好き勝手書いてしまいました。</p>
<p>あくまでいちファンの遠吠えですので、どうか笑ってお許しください。</p>
<p>事実誤認があれば訂正します。教えてください。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>それでは最後に。</p>
<p>鶴竜関、お疲れさまでした！</p>
<p>そして、本場所を戦った力士の皆様、熱い取り組みをありがとうございました！</p>
<p><img loading="lazy" src="https://zenkatsu.site/wp-content/uploads/2021/03/586480_s-1_optimized-300x170.jpg" alt="" width="300" height="170" class="alignnone size-medium wp-image-6953" srcset="https://zenkatsu.site/wp-content/uploads/2021/03/586480_s-1_optimized-300x170.jpg 300w, https://zenkatsu.site/wp-content/uploads/2021/03/586480_s-1_optimized.jpg 640w" sizes="(max-width: 300px) 100vw, 300px" /></p>
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		<title>熱き戦い！大相撲の魅力！</title>
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		<dc:creator><![CDATA[久保田智照]]></dc:creator>
		<pubDate>Sun, 27 Sep 2020 15:00:49 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[コラム]]></category>
		<category><![CDATA[スポーツ]]></category>
		<category><![CDATA[大相撲]]></category>
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					<description><![CDATA[スポンサードリンク いま、相撲が熱い！ 令和2年の9月場所は、白鵬関、鶴竜関の両横綱をはじめ、 新型コロナウイルス感染者が出た玉ノ井部屋の全力士など、 多くの力士が休場する中で幕を開けました。 そのため、場所前は、 「今場所は少しさみしい感…]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>スポンサードリンク<br />
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<p><span style="font-size: 18pt;"><strong>いま、相撲が熱い！</strong></span></p>
<p>令和2年の9月場所は、白鵬関、鶴竜関の両横綱をはじめ、<br />
新型コロナウイルス感染者が出た玉ノ井部屋の全力士など、</p>
<p>多くの力士が<span style="font-size: 14pt;">休場</span>する中で幕を開けました。</p>
<p>そのため、場所前は、</p>
<p><span style="font-size: 14pt;"><strong>「今場所は少しさみしい感じになっちゃうのではないか。」</strong></span></p>
<p>という懸念もしておりましたが、</p>
<p>ふたを開けてみればそんなことはなく……。</p>
<p>それどころか、いつも以上の盛り上がりを見せた場所になったように思います。</p>
<p>序盤に大関朝乃山関が三連敗を喫したかと思えば、</p>
<p>そこから2敗、3敗の力士が入り乱れる<span style="font-size: 18pt;"><strong>大混戦</strong></span>に突入！</p>
<p>一体これからどのような展開になっていくのか、手に汗握る取り組みが続く中、</p>
<p>優勝の可能性を残した力士が、一人消え、二人消え……</p>
<p>気づけば千秋楽に優勝の可能性を残すのは、2敗の<span style="background-color: #ffffff; font-size: 16px;">関脇・正代関、3敗の</span><span style="font-size: 16px;">大関・貴景勝関、そして同じく3敗で並ぶ新入幕の<ruby>翔猿<rt>とびざる</rt></ruby>関となりました。</span></p>
<p>そんな中、優勝を成し遂げたのは圧巻の相撲で貴景勝関、翔猿関を打ち破った正代関でした。</p>
<p>熊本出身力士として初の優勝を飾った正代関。</p>
<p>大関昇進もほぼ確実となり、今後のさらなる活躍に期待がかかります。</p>
<div id="attachment_6377" style="width: 178px" class="wp-caption alignnone"><img aria-describedby="caption-attachment-6377" loading="lazy" src="https://zenkatsu.site/wp-content/uploads/2020/09/直前の設定_2020_09_27_214604_optimized-168x300.jpg" alt="" width="168" height="300" class="wp-image-6377 size-medium" srcset="https://zenkatsu.site/wp-content/uploads/2020/09/直前の設定_2020_09_27_214604_optimized-168x300.jpg 168w, https://zenkatsu.site/wp-content/uploads/2020/09/直前の設定_2020_09_27_214604_optimized.jpg 330w" sizes="(max-width: 168px) 100vw, 168px" /><p id="caption-attachment-6377" class="wp-caption-text"><a href="http://www.sumo.or.jp/ResultRikishiData/profile/3521/">日本相撲協会公式ＨＰ</a>より</p></div>
<p>また、新入幕にして優勝争いを演じ、敢闘賞を受賞した翔猿関。</p>
<p>身長174㎝の小兵力士ながら、堂々とした真っ向勝負の取り口。</p>
<p>しかも整った顔立ちをしていることから、これからの相撲界を担う大人気力士となることでしょう。</p>
<p>大一番に敗れて悔しがる表情も、</p>
<p>「相撲が好きですから」とさわやかに答える表情も、</p>
<p>ファンを魅了してやまない新たなヒーロー「<ruby>翔猿<rt>とびざる</rt></ruby>」の誕生を印象付けました。</p>
<div id="attachment_6378" style="width: 179px" class="wp-caption alignnone"><img aria-describedby="caption-attachment-6378" loading="lazy" src="https://zenkatsu.site/wp-content/uploads/2020/09/直前の設定_2020_09_27_214532_optimized-169x300.jpg" alt="" width="169" height="300" class="wp-image-6378 size-medium" srcset="https://zenkatsu.site/wp-content/uploads/2020/09/直前の設定_2020_09_27_214532_optimized-169x300.jpg 169w, https://zenkatsu.site/wp-content/uploads/2020/09/直前の設定_2020_09_27_214532_optimized.jpg 340w" sizes="(max-width: 169px) 100vw, 169px" /><p id="caption-attachment-6378" class="wp-caption-text"><a href="http://www.sumo.or.jp/ResultRikishiData/profile/3594/">日本相撲協会公式ＨＰ</a>より</p></div>
<p>さて今回の記事は、波乱万丈の9月場所に思わず胸が熱くなった久保田が、現在の大相撲の魅力について思うところを語っていきます！</p>
<h2>相撲人気の変遷と相撲の味わい方</h2>
<p>平成に入って相撲界は相次ぐ不祥事に、</p>
<p>時に存続が危ぶまれるほどの苦境に立たされ続けてきました。</p>
<p>八百長問題、暴力問題……</p>
<p>そうした問題を受け止めて、改善を図った結果もあってか、</p>
<p>それが今や満員御礼が当たり前という状態になりました。</p>
<p><img loading="lazy" src="https://zenkatsu.site/wp-content/uploads/2020/09/1236820_s-1-300x214.jpg" alt="" width="300" height="214" class="alignnone size-medium wp-image-6381" srcset="https://zenkatsu.site/wp-content/uploads/2020/09/1236820_s-1-300x214.jpg 300w, https://zenkatsu.site/wp-content/uploads/2020/09/1236820_s-1.jpg 640w" sizes="(max-width: 300px) 100vw, 300px" /></p>
<p>いま、相撲人気はほぼ回復したと言っていい状況だと思います。</p>
<p>取り組みに目を向ければ、</p>
<p>力士の大型化が問題視される中での、炎鵬、照強、石浦などの小兵力士たちの活躍や、</p>
<p>三役で力を発揮する貴景勝、正代、御嶽海、朝乃山などの若い力士たちの台頭など。</p>
<p>ひと場所15日の中に、数えきれないほどの<span style="font-size: 14pt;"><strong>名勝負</strong></span>が繰り広げられ、<span style="font-size: 14pt;"><strong>新しい物語が紡がれようとしています</strong></span>。</p>
<p>いま、<span style="font-size: 14pt;"><strong>相撲界は世代交代の過渡期</strong></span>にあります。</p>
<p>長年にわたり横綱を務めてきた白鵬関、鶴竜関が、いつ後進に道を譲ることになるのかも注目の一つ。</p>
<p>休場の多さや、全盛期に比べて力が落ちたことを指摘されることもある両横綱ですが、</p>
<p>それでもこの二人は圧倒的な強さを持っています。</p>
<p>特に白鵬関はレジェンドです。絶対王者です。</p>
<p>大関以下が<span style="font-size: 18pt;"><strong>群雄割拠</strong></span>の様相を呈する中……。</p>
<p>どの力士が白鵬関を打ち破り、実力一つ抜けて<span style="font-size: 14pt;"><strong>次代の横綱</strong></span>となるのか、毎場所目が離せません。</p>
<p>また長い間相撲を観てきて、かつて土俵上で力を振るった力士たちが親方衆になっているのも、感慨深いものがあります。</p>
<p>勝負審判を務める親方の顔を見るだけで、現役時代の取り口が懐かしく思い起こされます。</p>
<p>さらに弟子に親方の技が受け継がれていることを感じたりすると、ひときわ熱い思いがこみ上げてきます。</p>
<p>こんなことを考えていると、私自身の相撲の見方も変わってきたのだなあと感じるのです。</p>
<h2>人気力士にあやかる形の相撲人気</h2>
<p>かつて私は好きな力士を中心に相撲を見ていました。</p>
<p>若貴フィーバーにはじまり、</p>
<p>寺尾、貴闘力、貴ノ浪などの人気力士……</p>
<p>正直に言うと、<span style="font-size: 14pt;"><strong>その他の力士にはあまり興味が持てませんでした</strong></span>。</p>
<p>そういう見方をしてしまっていたのは、相撲のメディアでの扱われ方も関係していると思います。</p>
<p>クローズアップされるのは、強い力士、人気がある力士。</p>
<p>私がはじめに相撲に興味を持ったきっかけは、若貴フィーバーでしたが、</p>
<p>今にして思えば、それはメディアを通じて、若貴という<span style="font-size: 14pt;"><strong>小さな窓から相撲界をのぞき込むような形</strong></span>だったように思います。</p>
<p>しかし、当然のことながら<span style="font-size: 14pt;"><strong>数人の人気力士だけで場所が成立しているわけではありません</strong></span>。</p>
<p>長年相撲を観ているうちに、</p>
<p>多くの幕内力士たち、その<span style="font-size: 14pt;"><strong>一人一人に壮大な物語</strong></span>を感じられるようになっていました。</p>
<p>さきほど横綱の休場が多いことが問題視されていることに触れましたが、これは一方で、多くの力士が注目されるチャンスであるように思います。</p>
<p>一握りの力士だけではなく、関取一人一人が持つ重厚な物語に多くの人が気付いていけば、</p>
<p>相撲の人気は一層高まり、不動のものとなっていくことでしょう。</p>
<h2>「変化」の魅力</h2>
<p>さて、ここで伝えたい「変化」とは、「立ち合いの変化」ではありません。</p>
<p>「変化」の相撲はあっけなく、見どころに欠ける場合が多くなってしまいます。</p>
<p>勿論、勝負の駆け引きとして「立ち合いの変化」は重要な要素ですが、個人的には変化の相撲はあまり好きではありません。</p>
<p>ここで私が伝えたい「変化」の魅力とは、</p>
<p><span style="font-size: 14pt;"><strong>年間6場所、合計90日の戦いを通じた力士たちの「変化」</strong></span>です。</p>
<p>それは、単なる成長にとどまらず、</p>
<p>ひたすらに身体をいじめ、精神を削り、戦い続ける力士たちの、</p>
<p>迷いや葛藤、</p>
<p>ケガとの向き合い方など、</p>
<p><span style="font-size: 14pt;"><strong>相撲に向き合う人間模様</strong></span>です。</p>
<p>その<span style="font-size: 14pt;"><strong>人間模様が力士を「変化」させていく</strong></span>のです。</p>
<p>そもそも力士たちは、並々ならぬ覚悟をもって相撲界に入ってきています。</p>
<p>早いものは15歳、16歳から。</p>
<p>自分の生きる道を相撲と定め、それまでの生活と全く違う世界に身を投じています。</p>
<p><span style="background-color: #ffffff; font-size: 16px;"><strong>幕下以下の番付では、雀の涙ほどの給金しかもらえない</strong>ことをご存じの方も多いと思いますが、</span></p>
<p>その上で、<span style="font-size: 18pt;"><strong>十両</strong></span>に上がれるのは<span style="font-size: 18pt;"><strong>ほんの一握り</strong></span>。</p>
<p><span style="font-size: 14pt;"><strong>恐ろしいほど厳しい勝負の世界</strong></span>に生きているのが力士です。</p>
<p>そのことに気が付いてから、私の力士一人一人を見る目が変わりました。</p>
<p>私たちが普段なにげなく目にする相撲中継。</p>
<p>たまにテレビで目にしても、興味もなく見過ごす人も多いことでしょう。</p>
<p>しかしその時、力士たちは、</p>
<p><span style="font-size: 18pt;" class="sc_marker red"><strong>人生のすべてを賭けた土俵で、</strong></span></p>
<p><span style="font-size: 18pt;" class="sc_marker red"><strong>掛け替えのないひと場所を戦っている</strong></span>のです。</p>
<p><img loading="lazy" src="https://zenkatsu.site/wp-content/uploads/2020/09/454105_s-300x199.jpg" alt="" width="300" height="199" class="alignnone size-medium wp-image-6380" srcset="https://zenkatsu.site/wp-content/uploads/2020/09/454105_s-300x199.jpg 300w, https://zenkatsu.site/wp-content/uploads/2020/09/454105_s.jpg 640w" sizes="(max-width: 300px) 100vw, 300px" /></p>
<p>そのことを改めて久保田の心に刻み込んでくれたマンガ作品があります。</p>
<h2>相撲マンガ「バチバチ」シリーズ</h2>
<p>それは、週刊少年チャンピオンで連載された、<span style="font-size: 14pt;"><strong>相撲マンガ「バチバチ」シリーズ三部作</strong></span>。</p>
<p>「バチバチ」「バチバチBURST」「鮫島最後の十五日」合わせて<span style="font-size: 14pt;"><strong>50巻を超える超大作</strong></span>です。</p>
<p>この作品では登場する<span style="font-size: 14pt;"><strong>力士ひとりひとりの生きざまが丁寧にクローズアップ</strong></span>され、</p>
<p>登場人物を（一部の例外を除いて）誰一人として雑に扱っていません。</p>
<p>相撲を通じて描かれる<span style="font-size: 14pt;"><strong>力士たちの人間模様が、</strong></span><span style="font-size: 14pt;"><strong>これ以上ないほど鮮明に、劇的に描かれた作品</strong></span>です。</p>
<p>先ほど、力士たちは掛け替えのないひと場所を戦っていると書きましたが……</p>
<p>力士だけではなく、私たち自身も掛け替えのないひと時を生きているのだ、ということをも強烈に印象付けてくれる素晴らしいマンガ作品です。</p>
<p>マンガ好き、相撲に興味があるという方は、<strong><span style="font-size: 14pt;">是非とも！</span><span style="font-size: 18pt;">是非とも！シリーズ全巻読んでください！</span></strong>お願いします！</p>
<p><strong>貴重な人生のひと時を費やすに価値あるマンガ作品です！</strong></p>
<p>（バチバチシリーズについては、いずれ西田さんと共同で記事にしたいです）</p>
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<h2>感情移入の格闘技、大相撲</h2>
<p>さて、横道にそれながらも、ここまで大相撲の魅力について語ってきました。</p>
<p>力士たちがどれほどの思いを抱えて土俵に上がっているか。</p>
<p>詳しく知れば知るほど、奥深く、</p>
<p>時に涙がこぼれるほど心を揺さぶられるのが大相撲です。</p>
<p>また、力士たちは土俵の上に、まわし一本という出で立ちで上がります。</p>
<p>その身一つだけをもって、戦いに挑む。</p>
<p>そこに有無を言わさぬ説得力のようなものも生まれることでしょう。</p>
<p>相撲にすべてを賭けた力士たち。</p>
<p>土俵は力士たちの生きざまがありありと現れる場所なのです。</p>
<p>勝負の世界で戦い抜く力士たちに思い寄せたとき、</p>
<p>大相撲の輝きが勢いよく、明らかに生き生きと現れてきます。</p>
<h2>まとめ</h2>
<p>禅の言葉に、</p>
<p><span style="font-size: 14pt;"><strong>「以心伝心」「不立文字」</strong></span></p>
<p>というものがあります。</p>
<p>これらの言葉は、</p>
<p>本当に大切なことは言葉ではすべて言い表すことができず、</p>
<p>その人の生きざまをもってしか伝えることができない、</p>
<p>ということだと私は思います。</p>
<p><span style="background-color: #ffffff; font-size: 16px;">私たちは様々な人とかかわりあい、その</span><span style="background-color: #ffffff; font-size: 16px;">人の生きざまを目に映しながら、成長します。</span></p>
<p>大相撲が私を魅了してやまないのは、<span style="font-size: 14pt;"><strong>そこに圧倒的なまでの生きざまが現れている</strong></span>からだ、このように私は思います。</p>
<p><img loading="lazy" src="https://zenkatsu.site/wp-content/uploads/2020/09/586480_s-300x170.jpg" alt="" width="300" height="170" class="alignnone size-medium wp-image-6379" srcset="https://zenkatsu.site/wp-content/uploads/2020/09/586480_s-300x170.jpg 300w, https://zenkatsu.site/wp-content/uploads/2020/09/586480_s.jpg 640w" sizes="(max-width: 300px) 100vw, 300px" /></p>
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		<item>
		<title>阿炎関の休場から考える「不寛容な社会」</title>
		<link>https://zenkatsu.site/archives/5829</link>
					<comments>https://zenkatsu.site/archives/5829#respond</comments>
		
		<dc:creator><![CDATA[久保田智照]]></dc:creator>
		<pubDate>Sun, 26 Jul 2020 16:29:24 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[コラム]]></category>
		<category><![CDATA[スポーツ]]></category>
		<category><![CDATA[大相撲]]></category>
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					<description><![CDATA[スポンサードリンク プロ野球、Ｆ１選手権、大相撲、大リーグ、インディカー。 新型コロナウイルスの影響によって、延期されていた様々なプロスポーツが徐々に開幕してきました。 無観客、あるいは観戦者を限定しての興行が世界各地で始まっています。 選…]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>スポンサードリンク</p>
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<p>プロ野球、Ｆ１選手権、大相撲、大リーグ、インディカー。</p>
<p>新型コロナウイルスの影響によって、延期されていた様々なプロスポーツが徐々に開幕してきました。</p>
<p>無観客、あるいは観戦者を限定しての興行が世界各地で始まっています。</p>
<p>選手たちが競技の中で躍動する姿に、どこか溜飲の下がる思いをしている方もいらっしゃることでしょう。</p>
<p>さて今回注目したいのは、<strong>大相撲7月場所</strong>。</p>
<p>今場所は相変わらず強い横綱白鵬関、</p>
<p>綱取りへの期待もかかる新鋭の大関朝乃山関を筆頭に、</p>
<p>炎鵬関、石浦関といった小兵力士の奮闘、</p>
<p>あるいはケガから数年を掛けて幕内への復帰を果たした照ノ富士関の活躍など、</p>
<p>力の入った取り組みに、見どころ満載の場所となっています。</p>
<p>しかし、一方で残念なニュースも入ってきました。</p>
<p>今回は、一人の関取の「強制」休場にスポットを当てて記事にしたいと思います。</p>
<h2>阿炎関の休場</h2>
<p>その関取とは、<ruby>阿炎<rt>あび</rt></ruby>関。</p>
<div id="attachment_5843" style="width: 181px" class="wp-caption alignnone"><img aria-describedby="caption-attachment-5843" loading="lazy" src="https://zenkatsu.site/wp-content/uploads/2020/07/20130059-min-171x300.jpg" alt="" width="171" height="300" class="wp-image-5843 size-medium" srcset="https://zenkatsu.site/wp-content/uploads/2020/07/20130059-min-171x300.jpg 171w, https://zenkatsu.site/wp-content/uploads/2020/07/20130059-min.jpg 270w" sizes="(max-width: 171px) 100vw, 171px" /><p id="caption-attachment-5843" class="wp-caption-text"><a href="http://www.sumo.or.jp/ResultRikishiData/profile/3485/">日本相撲協会公式ＨＰ</a>より</p></div>
<p>元関脇の寺尾関が親方を務める、<ruby>錣山<rt>しころやま</rt></ruby>部屋所属の力士です。<span style="font-size: 10pt;">（※ちなみに私は寺尾関の大ファンです）</span></p>
<p>しこ名である「阿炎」は親方の愛称に由来していることから、その期待の高さがうかがえます。</p>
<p>まだ26歳と若く、最高番付は小結で、実力も十分。</p>
<p>今後の活躍に注目していきたい力士の一人です。</p>
<p>この阿炎関ですが、7月場所7日目に突然の休場が発表されました。</p>
<p>その理由は当初、</p>
<p><span style="font-size: 14pt;"><strong>「<span class="sc_marker y">外出禁止を破り、会食をしたため</span>」</strong></span></p>
<p>と説明されました。</p>
<p><img loading="lazy" src="https://zenkatsu.site/wp-content/uploads/2020/07/party_formal_rissyoku-300x263.png" alt="" width="300" height="263" class="alignnone size-medium wp-image-5850" srcset="https://zenkatsu.site/wp-content/uploads/2020/07/party_formal_rissyoku-300x263.png 300w, https://zenkatsu.site/wp-content/uploads/2020/07/party_formal_rissyoku.png 400w" sizes="(max-width: 300px) 100vw, 300px" /></p>
<p>相撲協会はコロナウイルス感染防止を目的としたガイドラインを定めており、</p>
<p>その中に場所中の外出禁止もあるとのこと。</p>
<p>このニュースを目にしたとき、私は<span style="background-color: #ffffff; font-size: 16px;">処分が重すぎると感じました。</span></p>
<p>ガイドラインに定められているとはいえ、強制的に休場ということは、言うなればほとんど停職処分です。</p>
<p><span style="font-size: 14pt;"><strong>「外でご飯食べてきたよ！」</strong></span></p>
<p><span style="font-size: 14pt;"><strong>「あっそ、明日から休場な（怒）」</strong></span></p>
<p>では、あまりに厳しいと感じてしまったのです。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>しかし、よくよく考えてみれば、この処分は妥当だと思えます。</p>
<p>相撲という競技は相手力士と肌を触れ合わせなければ成立しません。</p>
<p><img loading="lazy" src="https://zenkatsu.site/wp-content/uploads/2020/07/sumo_torikumi-min-300x300.png" alt="" width="300" height="300" class="alignnone size-medium wp-image-5845" srcset="https://zenkatsu.site/wp-content/uploads/2020/07/sumo_torikumi-min-300x300.png 300w, https://zenkatsu.site/wp-content/uploads/2020/07/sumo_torikumi-min-150x150.png 150w, https://zenkatsu.site/wp-content/uploads/2020/07/sumo_torikumi-min.png 400w" sizes="(max-width: 300px) 100vw, 300px" /></p>
<p>また力士たちは一つの部屋で集団生活を営みます。</p>
<p><img loading="lazy" src="https://zenkatsu.site/wp-content/uploads/2020/07/food_sumo_chanko_nabe-min-300x250.png" alt="" width="300" height="250" class="alignnone size-medium wp-image-5846" srcset="https://zenkatsu.site/wp-content/uploads/2020/07/food_sumo_chanko_nabe-min-300x250.png 300w, https://zenkatsu.site/wp-content/uploads/2020/07/food_sumo_chanko_nabe-min.png 550w" sizes="(max-width: 300px) 100vw, 300px" /></p>
<p>さらに力士たちの体型を考えると、ウイルス感染時のリスクが一般人に比べて非常に大きいと思います。</p>
<p>（悲しいことに、すでに一名の力士がコロナウイルスによって命を落としています。）</p>
<p>こうしたことを考えていくと、罰則を設けて「外出」を厳しく戒めるということは必要でしょう。</p>
<p>また、その後の報道によれば、「会食」はいわゆる「<strong>接待を伴う飲食店</strong>」でのことだったそうです。</p>
<p>本場所の最中、禁を破り、リスクが高いとされるお店に行く……その行動は軽率であると言わざるを得ません。</p>
<p><img loading="lazy" src="https://zenkatsu.site/wp-content/uploads/2020/07/bar_master_mama_woman-min-300x300.png" alt="" width="300" height="300" class="alignnone size-medium wp-image-5847" srcset="https://zenkatsu.site/wp-content/uploads/2020/07/bar_master_mama_woman-min-300x300.png 300w, https://zenkatsu.site/wp-content/uploads/2020/07/bar_master_mama_woman-min-150x150.png 150w, https://zenkatsu.site/wp-content/uploads/2020/07/bar_master_mama_woman-min.png 400w" sizes="(max-width: 300px) 100vw, 300px" /></p>
<p>実は阿炎関は、これ以前にも<strong>度重なる問題行動で物議をかもしていた経緯</strong>があります。</p>
<p>ＳＮＳに暴力的な内容を含む「悪ふざけ」動画を投稿して炎上。</p>
<p>この炎上問題を受けて開かれた研修会では「爆睡していた」と発言。</p>
<p>こうした軽率さに、厳しいお灸が据えられたということでしょう。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><span style="background-color: #ffffff; font-size: 16px;">今回、</span>阿炎関は休場という代償を支払いましたが、場所後にはさらに重い処分が科される可能性もあります。</p>
<p><span style="font-size: 14pt;"><strong>この問題を真摯に受け止め、阿炎関にはさらなる精進を期待したい</strong></span>ところです。</p>
<h2>ニュースのコメント欄に見る「不寛容」</h2>
<p>さて最近のインターネットのニュース記事には、</p>
<p>読者のコメントが付くものがあります。</p>
<p>今回の阿炎関のニュースに関してのコメントを見ていくと、</p>
<p style="font-size: 16px;"><span style="font-size: 14pt;"><strong>「反省して出直せ」「師匠を泣かせるな」</strong></span></p>
<p><span style="font-size: 16px;">という<span style="font-size: 14pt;" class="sc_marker blue">阿炎関や周囲の人を慮ったコメントは<strong>ごく少数</strong></span>。</span></p>
<p>やはり<span style="background-color: #ffffff; font-size: 16px;"><span style="font-size: 14pt;"><strong>「解雇するべき」「即引退」「更生は無理」</strong></span>などの、</span></p>
<p><span style="background-color: #ffffff; font-size: 16px;"><span style="font-size: 14pt;"><strong>厳しすぎるほどに厳しい意見</strong></span>が大勢を占めていました。</span></p>
<p>ざっと見て、<span style="font-size: 14pt;" class="sc_marker y"><strong>およそ6割以上がこうした「厳しい」意見だった</strong></span>と記憶しています。</p>
<p>確かに<span style="font-size: 14pt;">阿炎関の軽率さは責められてしかるべき</span>なのかもしれませんが、</p>
<p>私は<span style="font-size: 14pt;" class="sc_marker red"><strong>ニュースのコメント欄に今の社会の「不寛容さ」を感じたような気がして、背筋が凍るような思いがしました</strong></span>。</p>
<p>完璧な存在でない人間は、誰しも失敗を犯します。</p>
<p>それだけでなく、往々にして人間は同じ失敗、似たような失敗を繰り返すものです。</p>
<p>失敗の中で、学び、成長するのも人間の姿です。</p>
<p><span style="font-size: 14pt;" class="sc_marker y"><strong>ひとつの失敗でこれまで積み上げてきたものをすべて否定されるのは、あまりに残酷ではないでしょうか。</strong></span></p>
<p><span style="font-size: 14pt;" class="sc_marker red"><strong>そして仏教の立場に立つなら、「正しさ」とは調和のためのものであって、人を責める武器ではないのです。</strong></span></p>
<p><img loading="lazy" src="https://zenkatsu.site/wp-content/uploads/2020/07/internet_enjou_bbs_man-min-300x300.png" alt="" width="300" height="300" class="alignnone size-medium wp-image-5848" srcset="https://zenkatsu.site/wp-content/uploads/2020/07/internet_enjou_bbs_man-min-300x300.png 300w, https://zenkatsu.site/wp-content/uploads/2020/07/internet_enjou_bbs_man-min-150x150.png 150w, https://zenkatsu.site/wp-content/uploads/2020/07/internet_enjou_bbs_man-min-768x768.png 768w, https://zenkatsu.site/wp-content/uploads/2020/07/internet_enjou_bbs_man-min.png 800w" sizes="(max-width: 300px) 100vw, 300px" /></p>
<h2>コロナウイルスへの「不寛容」が、他者に対する「不寛容」に？</h2>
<p>コロナウイルスの感染拡大があって、<span style="font-size: 14pt;"><strong>今の日本社会は他者の行動に対して<span style="background-color: #ffffff;">非常に</span></strong></span><span style="font-size: 16px;"><span style="font-size: 14pt;"><strong>ナーバス</strong></span>になっています。</span></p>
<p>もちろんウイルスの感染を防ぐために、それぞれが対策を図り、</p>
<p>新しい生活様式のガイドラインに沿った行動をとることは必要です。</p>
<p>しかしそれが、</p>
<p><span style="font-size: 14pt;"><strong>「隣町でコロナが出たらしい」</strong></span></p>
<p><span style="font-size: 14pt;"><strong>「持ち込んだのは○○さんの息子らしい」</strong></span></p>
<p>と、<span style="font-size: 14pt;">犯人捜しのような様相を呈するのはいささか行き過ぎ</span>でしょう。</p>
<p><img loading="lazy" src="https://zenkatsu.site/wp-content/uploads/2020/07/figure_fuhyou_higai_uwasa-min-300x300.png" alt="" width="300" height="300" class="alignnone size-medium wp-image-5841" srcset="https://zenkatsu.site/wp-content/uploads/2020/07/figure_fuhyou_higai_uwasa-min-300x300.png 300w, https://zenkatsu.site/wp-content/uploads/2020/07/figure_fuhyou_higai_uwasa-min-150x150.png 150w, https://zenkatsu.site/wp-content/uploads/2020/07/figure_fuhyou_higai_uwasa-min.png 500w" sizes="(max-width: 300px) 100vw, 300px" /></p>
<p>また、</p>
<p><strong>「自粛警察」</strong></p>
<p><strong>「<span style="background-color: #ffffff; font-size: 16px;">他県ナンバー狩り」</span></strong></p>
<p><strong><span style="background-color: #ffffff; font-size: 16px;">「芸能人がコロナ感染で謝罪」</span></strong></p>
<p><span style="font-size: 16px;">などを見ていると、</span></p>
<p><span style="font-size: 14pt;"><strong><span class="sc_marker blue">コロナウイルスへの「不寛容」が、他者に対する「不寛容」になりつつある</span>のではないか。</strong></span></p>
<p>と不安になってしまうのです。</p>
<p>ひょっとすると、</p>
<p><span style="font-size: 16px;">錣山親方が期待の力士たる阿炎関を</span>強制的に休場させたのも、</p>
<p style="font-size: 16px;">問題が大きくなる前に厳しい処分を下して、</p>
<p style="font-size: 16px;">阿炎関を苛烈な批判から守るための措置だったのかもしれません。</p>
<h2>まとめ</h2>
<p>さて……</p>
<p>コロナウイルス感染拡大に伴う自粛期間は明けましたが、</p>
<p><span style="background-color: #ffffff; font-size: 16px;">周知の通りコロナウイルスの脅威が世界からなくなったわけではありません。</span></p>
<p>そのような状況下で、今、日本の社会は停滞した経済をなんとか立て直そうとしている最中です。</p>
<p>特に<span style="font-size: 14pt;">「不要不急」</span>とされた娯楽産業や観光産業はとりわけ厳しい状況にあります。</p>
<p>これらを立て直すには、言うまでもなく「外出」あるいは「人と人との接触」が伴います。</p>
<p>旅行をするには外出を伴うわけですから、観光へは「今行かなくてもいい」という判断こそが妥当であるかのように思えます。</p>
<p>たとえば旅行に出た結果コロナウイルスに感染したとなれば、その人は「軽率」として責められることでしょう。</p>
<p><strong>コロナウイルス感染拡大防止と産業振興。</strong></p>
<p><strong>この2つを両立させるための回答は未だ、誰も持ち合わせていません。</strong></p>
<p>ただ一つ。</p>
<p style="font-size: 16px;"><strong>ありきたりかもしれませんが、</strong></p>
<p><span style="font-size: 16px;"><strong>世の中が大変な状況にあるからこそ、お互いがお互いを思いながら行動することが必要</strong>です。</span></p>
<p>様々なことを手探りで進めていかねばならない中、</p>
<p><span class="sc_marker red">今の日本社会に感じられる「不寛容さ」は深刻な枷となるように思えます。</span></p>
<p>ソーシャルディスタンスが叫ばれる中にあって、</p>
<p><span style="font-size: 14pt;"><strong>コロナウイルスによって人と人との間にある垣根が低くなるのか、高くなるのか。</strong></span></p>
<p>願わくば前者であることを祈って、本記事を終えます。</p>
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