【精進料理&食作法】ほっと晩ご飯~五月の筍まつり!~レポート

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史上最大10連休のゴールデンウィークも明け、ひと段落ついた今日この頃。
5月15日に秋葉原こまきしょくどう~鎌倉不識庵~さんにて開催された「ほっと晩ご飯~五月の筍まつり!~」の当日の様子をレポートしたいと思います。

Contents

筍まつり!

今回の目玉はなんと言ってもこちら!

はい。たけのこです!

私、禅活メンバー深澤の実家で採れた、岩手県花巻市歓喜寺産の筍をふんだんに使用しました。

お寺の裏山が竹林になっており、

この時期になると採りきれない量の筍が生えてきます。

時には家のギリギリに生えてくるので、

ほっとくと家が筍で侵食される可能性もあるくらいです。

普段はお檀家さんに配ったりもしていますが、

今回は宅急便で送ってもらい、田舎者の筍が東京デビューを果たしました。

また、筍の他に裏山や近くの山で採れた山菜も送ってもらい、メニューに加えてもらいました。

配膳&準備

今回のメニューはこちら!

筍ご飯

筍のお吸い物

春巻き

梅竹煮

山菜の辛子酢味噌がけ

漬物

メニューを見ただけでワクワクが止まりません。

 

今回も到着された方から配膳、調理を手伝ってもらいました。

たくあんは薄切りにし、音があまり立たないようにします。

今回山菜は「タラノメ」「コシアブラ」「シドケ」を使用しました。

タラノメは山菜の王様、コシアブラは山菜の女王と呼ばれています。

さっと湯通ししてアクを抜いて、丁寧に盛りつけ辛子味噌をかけます。

梅竹煮は、一度凍らせた豆腐を水を切ってから、筍と梅と煮込みます。

春巻きの中身は、筍、もやし、菜っ葉をとろみのある餡と和えて味付けをしています。

みんなで一緒に巻き巻きして…

完成したら油であげます。

ちなみに下ごしらえや味付けなどは、

店主のこまきさんが行ってくれています。

毎回のことですが、本当に感謝感謝。

 

参加者一人一人の手が加わり、調理と配膳が完了。

黄金色に輝く筍達に、山菜の緑がいいアクセントとなり、見栄えもとても綺麗です。

いす坐禅、食事作法

今すぐにでも食べたい衝動を抑え、まずは「いす坐禅」。

今回、いす坐禅と食事作法は、本田真大ほんだ しんだいが担当しました。

ここですぐ食事に移らず、いす坐禅をすることで気持ちを落ち着かせ、

食べるということ、そして食材に向き合って丁寧に食べる準備を行います。

2〜3分坐り、気持ちが落ち着いたところで、全員で「食前の偈」を唱えます。

若飲食時にゃくおんじきじ  当願衆生とうがんしゅじょう 禅悦為食ぜんえついじき 法喜充満ほうきじゅうまん

(もし飲食するときは、まさに願わくは衆生、

禅の悦びを食として、仏法を受ける喜びで満たされますように。)

そして両手でご飯の入っている器を掲げ、食材に対する感謝を行い・・・

いただきます!

簡単な作法に則り、丁寧に食べ進めますが、

その美味しさに参加者の方からも自然と笑みがこぼれます!

筍はえぐみが少なく、肉質が柔らかでとても優しい甘さがあり、

全体的に薄味なことで、筍本来の美味しさが楽しめました。

そして、なんと言っても山菜のほろ苦さが食欲をそそります。

立夏も過ぎたというのに、まだ春の味が楽しめることに感動を覚えます。

 

・器や箸は両手で扱う。

・器は口元まで持ってくる。

・箸先は人に向けない。

この3つの作法を守り、丁寧に食べ進めます。

 

お代わりする時も合掌をして給仕を受けます。

 

食べ終わった後は、たくあんとお茶で器を綺麗に洗い、最後に食後の偈をお唱えします。

飯食已訖ぼんじきいこつ 当願衆生とうがんしゅじょう 徳行充盈とくぎょうじゅうよう 成十種力じょうじゅうしゅりき

(飯食がすでに終わったなら、まさに願うべし衆生、

 徳行充盈して、十種の力を成ぜんと。)

 

ごちそうさまでした!

 

行なっているのは簡単な作法ですが、丁寧に食事を摂ることで、食材ひとつひとつの味が楽しめます。

そして東京デビューを果たした岩手の筍や山菜が、

参加者みんなで配膳や調理を行ったことでより一層美味しくいただくことができました。

茶話会

食事作法に則りご飯を食べた後は、

お茶とお菓子をいただきながら少しだけお話をしています。

今回は西田稔光にしだ しんこうが担当しました。

曹洞宗大本山永平寺を開かれた道元禅師は食事作法や食べることの心得として『赴粥飯法ふしゅくはんぽう』を著しました。

曹洞宗の僧侶が修行に行くと必ずと言っていいほど苦戦するのが、食事。

なぜならこの『赴粥飯法』でとても細かく食事の作法が定められているからなんです。

しかし、書かれているのは作法だけではなく、食べるという精神性、心構えも示されています。

それは現代においてもとても大切な教えであり、

私たちが食事作法のワークショップを開くきっかけともなった書物です。

今回は『赴粥飯法』の中で示されている作法を紹介し、

今ワークショップで行なっている作法の意義を「戒」と「律」を踏まえてお話しました。

参加者の方も熱心にメモを取っている様子が伺えます。

お菓子は、西田が4月の下旬に永平寺に行ったお土産の

「おやき」と「寒干大根」、

そしてフィンランド出身の参加者様から

フィンランド土産が振舞われました。

最後にアンケートを記入して、無事ほっと晩ご飯は終了しました。

次回予告

 

次回の「ほっと晩ご飯」は6月26日(水)に開催します

テーマは「美味しいお味噌汁作り!」

お申し込みはこちらからどうぞ!

そして、「ほっと晩ご飯」の他にも

一行写経と法話の会

リラックス坐禅会

を開催中です!

詳細はFacebookからご確認ください。

どなたでもご参加おまちしております!

 

 

 

 

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