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これは2016年に私、深澤亮道と愉快な仲間たちが、インド・ネパールにあるお釈迦様の聖地を巡った旅の記録である。
はじめに
改めまして、こんにちは。
禅活一の自由人こと深澤亮道と申します。
当禅活ブログ内では、昨年の11月からほぼ毎週に渡って【永平寺から無一文で歩いて帰るもん。】という記事を連載していた者です。
この連載企画は2015年10月9日から11月3日に、福井県永平寺から岩手県花巻市までの700kmを23日間かけて無一文で歩いて帰った出来事を、だらだらと綴っていたわけですけれども、惜まれつつも先週最終回を迎えることができました。
【永平寺から無一文で歩いて帰るもん。】
この時、福井から岩手まで歩いて帰る旅というのを決行したわけですが、ゴールしてからも旅三昧の日々でした。
ざっと書き出しただけでも、11月後半は長距離バスを乗り継いで、岩手→東京→大阪→島根→鳥取→島根→広島→福岡→愛媛→タイ(飛行機)→宮城の弾丸旅行。
翌12月は北海道旅行。
そして、1月はベトナム、カンボジア。
極めつけは、2月にネパール・インド旅行と11月〜3月までの5ヶ月間のうち半分は実家におらず、全国各地、そして東南アジアをプラプラと旅していました。
さすがに、無一文で歩いて旅をしていたわけではありませんが。笑
連載が終了し、新たに何を書こうかと考えあぐねていた時、せっかくなのでこの時2月に行ったインド・ネパールの仏教聖地をめぐる旅を、お釈迦様の生涯と様々なエピソードと共にお送りしようと考えついたわけです!
浅学非才ゆえ、どこまでわかりやすく伝えることができるかわかりませんが、今回も長めの連載となりそうな予感です。
それでは・・・
【釈迦をたずねて三千里】
はじまり〜はじまり〜!!!(拍手)
きっかけ
2015年11月某日。
永平寺から無一文で実家まで歩いて帰り、まだ体の痛みやら疲れが抜けていなく家でダラダラと過ごしていたある日、突然母から、
母
ちょっとネパール行くけど、一緒に行きますかー?
と、本当に近所のスーパーに買い物に行くかの如く軽ーく聞かれた私は、
軽い!軽いぞこの親子!笑
しかし、ネパールに行くのにも理由があります。
何を隠そう、私の母は大の登山好き。
毎週のようにどこかの山に登っていた母は、気づいたら日本100名山を登り終え、国内だけでは飽き足らず最近では海外の山も登りに行っている様子。
私も小さい時から、岩手県内の山々や富士山など連れて行かれたり、また大学生の頃は大晦日に久々に実家に帰省した時、母がいないなーと思っていたら、アフリカのキリマンジャロに行っていたり、まーとにかく休みとあればいつも山に行っていた母の背中を見て育ちました。
私の自由人の気質は、おそらく母から受け継いだものかもしれません。
そして、ネパールといえば、世界最高峰のエベレストをはじめ、8000m級の山々が存在する国であり、別名「神々の国」と言われています。
登山家の間では聖地に仰がれている場所なのです。
ちなみにネパールでは、3000m級の山はヒル(丘)と呼ぶそうなので、日本一高い富士山もネパールにあったら「富士丘」になります。
実は、母も私が知らないうちにネパールに登山に行っていたそうです。笑
もちろん、そんな高い山ではなく5000mくらいの山だったらしいですが。
そして、皆さんの中でも記憶に残っている人もいるのではないでしょうか。
2015年にネパールで大地震が発生。
首都カトマンズを中心に甚大な被害を及ぼし、死者は約9000人近くにまで達しました。
この地震によって、母がネパール登山に行った時にお世話になったガイドさんも被災されたそうです。
とてもよくしてくれたガイドさんで、直接安否の確認や現地の状況などを連絡をとっていたそうですが、どういうわけか母親は「ネパールに被災地支援に行こう!」と思いたったらしいです。
この辺り、詳しい経緯を聞いていないのですが、何はともあれ最初にネパールに行くきっかけは「被災地支援」という名目でした。
しかし、私はすぐさま、
せっかくネパールに行くなら、インドも含めて仏教聖地を巡りたい!
まさしく末っ子らしいわがままを提案してみることに。
母親から、ガイドさんに聞いてもらうこと数日後・・・
大丈夫なんかい!!笑
と、いう流れで、
「ネパール被災地支援とインド仏教聖地の旅」が決定しました!笑
メンバー募集
しかし、母と2人旅はちょっと嫌だなーと思っていたので、すぐさま修行時代の仲間に声をかけました。
修行時代の同期は90人ほどおり、そのメンバーが参加しているLINEのグループで呼びかけました。
インドとネパールの仏教聖地巡り計画してますけれども、行きたい人いますかー?
募集はかけたものの、もしかしたら集まらないかもしれないという一抹の不安がありました。
今回の旅は相当なイレギュラーが予想されます。
普通日本から仏教聖地を巡る旅というのは、大手旅行会社H.I.Sさんや仏跡関連専門のアショカツアーズ(ビーエス観光)さんなどがパッケージとして組んでいるプランがほとんどです。
中には、飛行機チケットもビザも自分で取得して単身行かれる方もいらっしゃるそうですが、素人はパッケージツアーが鉄則です!
なぜなら、ご存知の方も多いかと思いますが、インドは衛生面や治安など諸々危ないことが多いとされています。
しかし、この旅のきっかけは先ほどお話しした通り、ネパールの被災地支援という名目であり、あくまでも仏教聖地巡りはついでに組んだプランになります。
そして、仏教遺跡ツアーは、日本の旅行会社ではなく、その知り合いのガイドさんが働くネパールの旅行会社にお願いをしました。
しかもこの旅行会社、本業はネパールの山岳ガイド専門です。
もちろんですがこの旅行会社、仏教聖地を巡るツアーなど組んだことも、日本人とインドに行くのも初めてのことだったらしいのです。
金額もそれなりにかかる、そして期間も2週間。
今考えたらめちゃくちゃデンジャラス!
そんな事情も説明した上で、修行仲間に声をかけました。
まー参加しても2人くらいかなーと思っていたところ・・・
類は友を呼ぶ!
という言葉通り、こんなクレイジーな旅でも、この男達が名乗りをあげたのでした。
続く
次回予告
えーまたしても私が書く記事は、連載企画となりました。
そして、またしても脱線蛇足ありながらの珍道中になりそうですが、どうか細々とお付き合いいただけたらと思います。
ちなみにタイトルはどこからどうみても某有名アニメをもじったものですが、三千里はキロに直すと、約12000キロメートルだそうです。
日本〜インドの直線距離が約6000キロメートルなので、距離的には足りませんが、往復三千里ということでお許しください。
次回は、この旅を共にするメンバーの紹介と、日本を旅立ちネパールに到着するところまでをお送りしたいと思います。
果たして、どんなメンバーでネパール・インドを旅することになるのでしょうか。
次回、乞うご期待!
「vol.1 プロローグ」をお読みいただきありがとうございました(^^)
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