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秋深まり、私の心も深き暗闇に沈んでいこうかという季節。
冬季うつには日照時間が関係しているというが、この日に限っては空も無理をして明るく輝いていた。
これでは元気なふりをするしかない。
先週ひいた風邪はもう治ったはずなのに、体調が今一つ戻ってこないことに、自らも歳を重ねてきてしまったと実感する。
気分はなんとも盛り上がらないが嘆いていても仕方がない。
ひとり鏡の前で練習を重ねたスマイルを張り付け、禅活のアイドルこと久保田メンバーはしばらくぶりの「一行写経と法話の会」に臨んだのであった。
Contents
夜を行く
駅から出れば、5時を少し回ったくらいだというのに、街はすっかり夜の景色へと変わっていた。
とぼとぼと、ざわめく心を抑えつつ、ひたすら東長寺の文由閣を目指した。
到着してスーツを脱ぎ、法衣に着替えていると、不思議と気分が落ち着いてくる。
やはり自分は僧侶なのだ。
着替え終わるころには、心はすっかり落ち着き、写経に臨む気持ちが整っていた。
本日の法話と写経のテーマは「有り難き命」。
私たちの命はどこからきてどこへ行くのか。
人間という存在の根幹を問うテーマに、禅活のイクメンこと深澤メンバーが挑む。
法要&法話
一行写経と法話の会はご本尊に対する法要から始まる。
本日の導師は深澤メンバー。
堂行&維那(木魚や鐘を叩き、経題を読み上げる担当)は西田メンバー。
影の総元締めこと写経の進行役が久保田メンバーである。(本田メンバーはお休み)
いつもと変わらぬ般若心経の心地よい響きに身を任せ、法要が終わると、いよいよ深澤メンバーの法話が始まる。
幼いころから抱いていた命への思いが、自分も親となった時にどう変わっていったのか、「盲亀浮木」のたとえを交えつつ語っていく。
深澤メンバーのやさしさと命への慈しみにあふれた法話に、少々ほろりときてしまったのはここだけの話である。
法話の原稿はすでにアップされているので、未読の方は是非参照されたい。どうか、してください。
そして最後に、先日の台風19号による災害で命を落とされた方々への黙とうを行い、本日の法要と法話は終わった。
イス坐禅&写経準備
そして写経へと移る。
参加の皆さんとイス坐禅をともにし、墨を擦る。
軽く言葉を交わしつつ、硯を見つめるこの時間がなんとも心地よい。
「そろそろ擦れただろうか?」
と、筆の慣らしをしながら、また墨を擦る。
「永」の字や、どこへ向かうとも知れない線を引きつつ……
ゆっくり、じっくりと筆の具合を確かめていたら……
突然声をかけられた!
「久保田さん!そろそろ進めてください!(怒)」
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・
怒られた(テヘペロ☆)
どうやら筆を走らせることに夢中になりすぎて、進行役のつとめをすっかり忘れていたらしい。
「じゃ……じゃあ、そろそろ書きましょうか💦」
ごくごく自然な流れで、写経が始まった。
写経という時間
いざ写経が始まると、誰一人言葉を発することなく、ひたすら書に打ち込む。
この時間もまた、いい。
今日の深澤メンバーの法話を反芻しつつ、手本をなぞる。
「生世為人難 値佛世亦難 猶如大海中 盲亀遇浮孔」
墨をつけて、なぞって、墨をつけて、なぞって……
できた。
完成した書を見ていると、自分も深澤メンバーのやさしさを分けてもらったような暖かい気持ちになれたが、照れくさいので本人には内緒である。
茶話会(で、騒ぐかい?)
テーブルの上を片付けて、茶話会。
この日は始まりを少し早められたので、ゆっくりと話すことができた。
リラックスした、和やかな時間が過ぎていく……。
やがて時は経ち……
後ろ髪をひかれる思いがしつつも(ないが)、記念撮影をして終了。
う~ん、楽しかった!
参加していただいた皆様、ありがとうございました!
ちなみにこの後、餃子を食べました!おいしかったです!
次回のご案内(きてね!)
次回は11月6日(水)19:00~です。
自分で言うのもなんですが、本当に落ち着ける心地の良い時間を過ごせますので、もし少しでもご興味のある方がいらっしゃれば、是非!ご参加ください!
禅活メンバー一同楽しみにお待ち申し上げております。
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