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これは私、深澤亮道が福井から岩手までの700Kmを無一文で歩いて帰った物語である。
Contents
前回までのあらすじ
もしかすると誤解されている方もいらっしゃるかもしれませんが、この物語は5年前の回想録になります。
リアルタイムではございませんので、その点ご理解の上、読んでいただけたらと思います。
前回は、永平寺から出発して18日目と19日目の途中までの出来事をお伝えしました。
18日目は、鶴岡駅で野宿をした後、19日目新庄市に向けて出発し、途中トラックの運転手から声をかけれられたところまでお伝えしました。
前回の記事は以下から読むことができます。↓
バックナンバーは以下から読むことができます。
今回は、私が今まで誰にも語らなかった、山形から宮城へどうやっていったのか、その事実をお話ししようと思います。
トラックのお兄さん
19日目 12:00〜
鶴岡市内から続いた国道345号線から、国道47号線に道を切替え、最上川沿いに新庄市内に向かって歩いているところで、トラックの運ちゃんに話しかけられました。
この先めっちゃ危ないですよ!?
まずいいから乗ってください!
本当そのあたりでいいので、安全な場所でおろしていただけますか?
どうしようかなー。
たまたま手前のコンビニで休憩しているところ、私がトコトコ歩いているのを見かけて、ここからどこへいくのか気になったそうです。
どこまで行くの?
と、これまでの経緯と岩手まで歩いて帰ることを伝えたところ・・・
さすがにこの時期、山の中は雪降るところもあるんじゃないかな?
野宿は危ないと思うけどなー。
と、思いましたが、ここはもう北国です。
そして新庄市のあとは宮城県に向けて奥羽山脈を通ります。
そりゃ、そのくらいの気温になるのか!笑
笑っている場合じゃありません。
確かにこの残金でこの先野宿を続けたら、命に関わってきそう・・・
ルート変更
「この野郎!ずっと歩きじゃなかったんか!」
と、読者の皆様の中で怒りを覚えている方もいらっしゃるかもしれません。
私も心境は一緒でございます。笑
ただご安心ください。
「仙台まで乗せてもらったら単純に歩く距離が短くなる、ラッキー!」と考えないのが、私深澤亮道でございます。
現在永平寺から530kmほど歩きました。
ただ、仙台から実家まで歩くとなると、140kmほど。
足すと670kmです。
つまり30km足りません!
せめて距離だけは700kmしっかり歩こうと考え、仙台から南に30Kmほど南にある、宮城県の山元町から再出発することを思いついたのです。
ちょっと複雑なので、地図に書き込んでみました!笑
現在地のA点から仙台市のB点まではお兄さんのトラックで移動。
仙台のB点から、何かしらの交通手段でC点の宮城県山元町まで移動。
C点から再び、ゴールまでの200kmの道のりを歩くことを決断しました。
ってなわけで・・・
今までのらりくらりの旅でいきなりの急展開ですが、トラックに揺られて仙台に向かうことになりました。
トラック事情
19日目 13:00〜
よくトラックでヒッチハイクの旅とかあるじゃん?
あれ、よく許可してるなーと思うよー。
もちろん、今回乗せていただいたお兄さんもまたしかり。
いつも慣れ親しんでいる道だからこそ、この道の怖さを知っており、会社の規則に違反ではありますが、私に声をかけてくれたそうです。
こんなに長い距離乗せてもらうの本当に申し訳ないので、これ少しですけれども・・・
それもっとダメなやつだから!笑
実は金銭を受け取ると、タクシー扱いになって違法になるんだよね。
俺、二種持ってないからさー。
というかお兄さん真面目か!笑
誰にもバレないじゃん!
仙台に到着
2時間半後・・・
130Km先の、仙台駅に到着しました!
いや、文明の利器って凄い!
永平寺を出発して、19日間。
もちろんその中で車に乗せてもらったこともあります。
しかし、数キロ先で常におろしてもらいました。
それがここにきて2時間半で130kmも移動するわけです。
130kmと言えば、歩いて4日間かかる距離です。笑
時間の感覚と進むスピードに脳内が追いついていきません!笑
なぜ今まで頑張って歩いてきたのだと疑うレベルです。
15歳の男の子が行先もわからぬまま盗んだバイクで走り出してしまうくらいの衝撃です。
例えがわかりづらいですが、数時間でこれだけの距離を進んだことに、もはや体全体がショック反応を起こしていました。
次回予告
今回のエピソードはお兄さんとの約束が故に、本邦初公開の話です。
自分の中では全ての道のりを歩き続けられなかったという悔いもありますが、これから奥羽山脈に差し掛かるところで野宿続きだったので、一番懸念していたリスクを回避できたことになります。
次回は、宮城県と福島県の県境、東日本大震災で甚大な被害を被った山元町の普門寺というお寺から出発するお話になります。
ここのお寺はエピソードが濃すぎて、全部は語りきれませんが、次回またお伝えしたいと思います。
「vol.32 突然のルート変更」をご覧いただきありがとうございました(^^)
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