【釈迦をたずねて三千里】 vol.11 ガンジス川の朝日

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これは2016年に私、深澤亮道と愉快な仲間たちが、インド・ネパールにあるお釈迦様の聖地を巡った旅の記録である。

Contents

前回のあらすじ

2021年、初の更新となりました!

今年もどうぞよろしくお願いいたします!

前回は、お釈迦様が育ったカピラ城を見学しているところで、お釈迦様の出家のエピソードをお送りしました。

前回の記事はこちら↓

これまでの記事はこちら↓

釈迦をたずねて三千里

まだお釈迦様のエピソードとしては4分の1くらいですが、のんびりお付き合いいただけたらと思います。笑

さて、これまでの旅はずっとネパールの旅でしたが、今回ついにインドへと移動します。

ルンビニ→カトマンズ

2月15日(6日目)

カピラ城を見学していた私たちでしたが、この日はそのままルンビニーからカトマンズへと戻ることになります。

と、いうのもルンビニからインドの国境付近までは約数キロですが、何と海外の人?になるのか日本人だからなのか分かりませんがビザの関係で、ネパールからインドへは陸路で国境越えできないそうなのです!

詳しい事情はよく分かりませんが、次の目的地であるバラナシまでの直線距離は300kmほどですが、ルンビニから一旦カトマンズへ戻り、その後インドのニューデリーまで飛行機で行き、そこから乗り継いでベナレスへと向かいます。

実はこの行程だけで、2500kmくらいなので、日本に当てはめるなら、沖縄から北海道くらいの距離になります。笑

ルンビニ〜バラナシ間は直通バスも走っているそうなのですが、日本と違い悪路を300km、13時間ほど走るそうなので、もしかしたら遠回りでも飛行機を乗り継いで行ったほうが楽なのかもしれません。

と、いうことでひとまず私たちはルンビニからカトマンズへと戻り、一晩ホテルに泊まり明日の朝、インドのニューデリーそしてバラナシへと向かいます。

カトマンズ→ニューデリー

2月16日(7日目)

もうすでに3回目となる、カトマンズのトリブバン国際空港からインドのニューデリーのインディラ・ガンディー国際空港へと向かいます。

約2時間のフライトの後、トランジットをはさみバラナシのラール・バハードゥル・シャーストリ空港(長い)へと向かいます。

そして無事到着・・・

かと、思いきやここでトラブル発生です!

待てど暮らせど、メンバーの鈴木こうしんの荷物が出てきません。笑

職員さんに確認をとってもらうと・・・

なんと、違うところの荷物に混ざっていたとか。

日本だとあまり無いトラブルですよね。

インド恐るべし。

いきなり洗礼をもらった気がしました。

しかし、無事にバックを取り戻し、いざインドの地を踏みしめます!

この日はバラナシのホテルに泊まりました。

ヒンドゥー教の聖地バラナシとガンジス川

2月17日(8日目)

この日は少し早めの起床となります。

と、いうのも目的は、そう!ガンジス川の朝日です!

ガンジス川という名前は誰しもが聞いたことがあるのでは無いでしょうか?

ヒンドゥー語で「ガンガー」と呼ばれるこの川の名前は、川の女神を意味し、別名:母なる大河とも呼ばれ、ヒンドゥー教の信仰において文化的にも精神的にも支柱と呼べる川になっています。

川と言っても、私たち日本人が想像している以上に大きな川です。

日本一長い川の信濃川が367kmに対して、ガンジス川はその8倍の2525kmと、日本の全長とほぼ同じ長さになります。

流域面積で言えば、日本の4.5倍あるそうです。笑

インド恐るべし。

さてここバラナシを流れる、ガンジス川にも年間100万人を超えるヒンドゥー教徒が訪れ、清浄と祈り、そして火葬のため訪れます。

なぜ、こんなにもこの川、そしてこの地が神聖化されているのでしょうか。

ガンジス川で沐浴する意味

ガンジス川って・・・

はっきり言ってすごく汚いです!笑

ある調査によると、基準値を20倍以上超える大腸菌が検出された場所もあるらしく、とにかく水質汚染が深刻な問題となっています。

というのも、インドの人々はガンジス川は生活用水としてはもちろん、下水も流し、また工業用水を流しているところもあるそうです。

しかし、そんなことはおかまいなしに、インド人はこの川で沐浴をしています。

その理由としては、古代インドから伝わる『ラーマーヤナ』という叙事詩の記述が関係しているそうです。

神々の住う天界と我々人間の住む地上界とその下に広がる地獄界の三界を貫流する稀有な川である。
その水は、我々生類にとって昇天を拒む〈汚れ〉〈罪業〉を洗い流し、浄化するものである。

つまり、この川でガンジス川で沐浴をするということは、身体の汚れをとる意味合いではなく、自分の罪を清めてくれるという意味が大きいようです。

沐浴は朝日に向かって行うのが最も良いとされており、ガートと呼ばれる階段状の沐浴場には朝から多くの方が、ガンジス川に浸かり、朝日に祈りを捧げています。

また、インドでは古来から輪廻転生という、人は死ぬと新たにこの世に生まれ変わるという思想があり、死後このガンジス川に遺灰を流すと、その人の魂は浄化されこの世の苦しみから解脱(げだつ)できると考えられています。

バラナシは、別名「大いなる火葬場」という別名でも知られており、川沿いに2カ所の火葬場があり、24時間絶えず火葬が行われ、遺灰はガンジス川に流されます。

と、日本ではあまり信じられないような信仰がここガンジス川には存在しますが、百聞は一見にしかずということで、私たちも早朝のガンジス川を訪れることとなりました。

ガンジス川から眺める朝日

私たちがガンジス川のほとりに到着したのは、まだ日の出前の5時頃でしたが、もうすでに多くの巡礼者や観光客で賑わっていました。

先ほど述べたとおり、ガンジス川は水質的に問題があり、私たち日本人が沐浴をするとすぐにお腹を壊してしまう可能性があるみたいなので、あまり推奨されません。笑

私たちは小舟に乗り、ガンジス川の中腹まで行きそこからガンジス川の日の出を待ちました。

朝6時半頃、ゆっくりと朝日が昇ってきました。

ヒンドゥー教の聖地であるここバラナシを流れるガンジス川から見る朝日は、日本で見るめでたい日の出とはちょっと雰囲気の違う感覚がありました。

それはどことなく、日本でいう三途の川のような、生と死の境界線がここの川には存在していて、悲しみにも似た哀愁漂う朝日でした。

お釈迦様もおそらくここバラナシのガンジス川から沐浴をされ、朝日に向かってお祈りをされたのだと思います。

数千年の歴史がある、ここガンジス川で私たちも祈りを捧げたのでした。

続く

次回予告

さて、今回はネパールからインドへの移動と、ヒンドゥー教の聖地をお伝えしました!

また次回はバラナシの街の様子、そしてお釈迦様が初めて説法をされたサールナートを訪れます!

vol.11 ガンジス川の朝日をお読みいただきありがとうございました^ ^

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