え!?こんなところにも仏教が!?~運転中の衝撃的な気付き

母なる大地、北海道。

中でも特に自然の多い地域に暮らす久保田は、

何かにつけ自動車で長距離移動を行います。

1時間、2時間は当たり前、時には5時間以上の運転をすることも珍しくはありません。

 

長時間の運転の際にはハンドル操作の妨げにならない範疇で、

お坊さんらしく読経してみたり、

ひとり言をつぶやいてみたり、

目に映る景色を(わき見運転にならない程度に)楽しんだり、

して過ごしていますが、

 

もっとも好きな運転中の過ごし方は、自分の好きな音楽をかけることです。

 

先日のYouTubeLive配信でもちらっと話したのですが、

私は運転中に、海外のミュージシャンによるトライバル・サイトランスというジャンルの曲をよく聞いています。

いわゆるところの、ダンスミュージック、クラブミュージック、といった感じの激しめの曲で、

私にとっては、かなりの「眠気バイバイ」効果があります。

また、言語が日本語でないので、

運転しながら歌詞に気を取られるということもほとんどありません。

 

歌を口ずさむこともありますが、

それも、

何を言っているのかよくわからない言葉(や叫び)を、

よくわからないまま適当に口にする、

というものなので、

運転への集中があまり削がれることなく、気分良く過ごせるのです。

Contents

お気に入りのミュージシャンの、ある曲が……

さて、そんな風に運転中の音楽を楽しんでいる私でありますが、

最近は、Hilight Tribeというグループの曲をよく聞いています。

こちらのサイトにおけるグループの紹介文では、

ギター、ベース、ドラム、ジャンベ、コンガ、ディジュリドゥ、ボーカルに加え世界中の民族楽器をフィーチャーし「生楽器」にこだわった音楽スタイル

”最先端のテクノロジーを意識しつつも、地球上の生物の1つとして人間を捉え自然との調和を大事にエコロジーなライフスタイル“を実践し、メンバーは世界各地を旅しながら人種・国境・文化を越えて地球人もしくは世界市民という精神でオリジナリティある音楽をクリエイト

とあり、

民族志向、自然志向といった印象があります。(ヒッピー的な感じですかね?)

 

先日いつものようにこのグループの音楽をかけていたところ、

ある1つの曲について、驚くべき発見がありました。

この歌詞、〇〇だ!

その曲は

「Free tibet」

というタイトル。

 

5年以上前から、

ほとんど定番として車内でかけ続けてきた曲で、

何を言っているかはほとんどわからないものの、

常日ごろ、その歌詞部分を何度も何度も口ずさんできました。

 

「モマニペメウ モマニペメウ モマニペメウ……」

「ラマタシタラ ラマタシタラ ラマタシタラ……」

「オ ダライラマ オ ダライラマ オ ダライラマ……」

 

カタカナで書くと、謎の呪文のような感じがしますね(笑)

「オ ダライラマは、ダライラマ法王のことだろうな~。」

ということ以外まったくわかりません。

歌詞の意味にはほとんど興味がなく、ずっと調べる気にもならなかったのですが、

先日、ふとした拍子にとんでもないことに気が付いてしまいました。

 

「モマニペメウ」の、

 

「モマニ」って、

 

「オン マニ」じゃないか?

 

そう。

5年以上も、まったくそれと気づかず口ずさんできた歌詞は、

「オン マニ」から始まる「真言」だったのです。

 

お気に入りの歌を口ずさんでいただけのつもりが、

いつのまにか真言を唱えていた……?

いくらお坊さんでも、あまりにも仏教に導かれすぎていてちょっとビックリです。

未知の真言、その意味とは

調べてみたところ、この真言は、

「オン・マニ・ペメ・フム」

というもので、六字大明呪と呼ばれるものだそうです。

曹洞宗ではお唱えすることが(恐らくは)ほとんどないと思いますが、

ダライラマ法王日本代表部事務所のHPには、

ほとんどが仏教徒であるチベット人は、慈悲の化身である観音菩薩のこの真言を唱えることによって、悪業から逃れ、徳を積み、苦しみの海から出て、悟りを開く助けになると信じている

とあり、

チベットの人々にとっては非常に身近なものであるようです。

 

また、この真言は観世音菩薩の功徳をお唱えしたものだそうです。

幼いころから境内のあちらこちらにいらっしゃる観音さまを、祖父母と一緒に拝んできた私にとって、

浅からぬご縁があるようにも思えました。

おわりに

冷静に考えてみれば民族、文化、宗教を重んじる音楽性を持ったミュージシャンの、

Free tibetというタイトルの歌詞の中に真言が含まれていても、

あまり違和感はありません。

 

とはいえ、今回、それとは気づかずに、音楽という形で真言を口ずさんでいたという事実は、

私に仏教の身近さや、その影響力を強く感じさせてくれました。

 

わが国の文化は、古来より現在に至るまで、仏教の影響を強く受けてきました。

それは幅広く、根強く、

どこからが仏教で、どこからが違う文化の影響であると、

分離して考えることができないものが多いではないかと思います。

 

お仏像のほほえみが与えてくれる、慈しみや癒し。

ご先祖供養に感じることのできる、安心や感謝。

 

狭義での教えという形に留まらず、

美術・音楽といった芸術的なものから、

日常の中に生きる精神性まで、

普段、それをはっきりと自覚することはないかもしれないけれども、

仏教が与えてくれる安らぎの世界はすぐそばにある。

 

今回の出来事から、そんなことを思いました。(飛躍しすぎ?💦)

ではまた!

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