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前回、庫車から烏魯木斉にやってきた一行。
一週間の旅もすべての行程を終え、残すは帰国のみ。
ここまで順調にきた(川が氾濫してたのは除く)旅の締めくくりにふさわしい大変な1日が始まります。
Contents
AM 5:00 ホテル出発
この日は烏魯木斉→西安→上海→羽田という三度の乗り継ぎを含めた1日がかりのフライトです。
まずは烏魯木斉から西安に向かう飛行機に乗るためAM5:00にホテルを出ます。出国手続きなど、なにに手間取るかわからないので余裕を持っての出発です。
朝食はホテルがお弁当を用意してくれたので、早速バスのなかでいただきま...
えっと...。
お弁当...?
日本で贅沢をしすぎているのか、かなりスマートなお弁当に感じます。
パンはバターロールのように柔らかくはなく、かなりぎっしりでポソポソ。
半分くらい食べて一旦蓋を閉めたのでした。
烏魯木斉→西安
さてそして到着した烏魯木斉空港。
出発ロビーはきれいで、飲食店もあります。
少し手こずりましたが無事にチェックインして、ここでガイドのコウさんとはお別れ。
かなり久しぶりのガイドで大変だったと思いますが、ありがとうございました!
さて、朝早かったこともあり、疲れがでていますね。
何はともあれ、大きなアクシデントもなく西安へ。
西安→上海
さて西安では40分ほどのトランジットだったので20分だけ自由行動。
筆者は禅活メンバーの本田とバーガーキングでセットを購入。
そしてここで、この旅の道中を温厚に、円滑にしてくれた張さんともお別れです。
張さんにはこの旅で何度救われたことか。
ありがとうございました!
そうして無事に搭乗し、座席でハンバーガー食べ始めると、隣のおばさんが話しかけてきます。
中国語なので全然わかりませんでしたが、ジェスチャーから見るにどうやら娘と席が離れたから変わってくれということらしい。
返答に困っているともうここに娘さんを呼び寄せるおばさん。
結局私は食べかけのハンバーガーを片手に席を移動するという、ものすごい食いしん坊キャラの様相を呈することになり、恥ずかしかったです(笑)
西安飛び立った飛行機は3時間ほどで上海へ!
…着くはずがなかなか着陸体勢に入らない。
天候の変化はほとんどないのに、「天候の様子を見ている」とのことで、30分が過ぎます。
後日知ったのは、この時上海には某国の要人が来たらしく、そのための時間調整だったようです。
上海→羽田
政治的な理由で遅れるのもまあ仕方ありません。外国ですし現地の判断に従います。
ただですね、このトランジット、
50分しかないんです(泣)
それなのに30分遅れて着陸してるんです(号泣)
そして、乗り継ぎロビーで「名古屋」の旗を持った中国のおばちゃん達が割り込んでガンガンいくんです(悟)
あー終わったわー。と思っていると若い職員さんが
「おれについてこい!きっとなんとかする!」という雰囲気で誘導してくれます!
これは頼もしい!
腕には「研修生」の腕章が光っていますが!!
ちょっと裏ルートっぽいところを通りながら搭乗口の方に向かっていくと、別の職員さんに何かを言われ明らかに救世主の顔が曇ります。
それから連れて行かれたのは、初日の乗り継ぎで通った割と応対が適当なカウンター。
案内してくれた職員さんはカウンターの中に消え、それからアテンドの神宮寺さんがカウンターでやりとりをします。
ベンチに座っていると、さっきの職員さんが「あ、そういえばアレがアレだったわ〜」みたいな演技をしながらしれっと消えて行きました。
私たちは乗り継ぎに失敗したことを悟りました。
しかもこの日はもう他の便も空いていないとのことで、まさかの
中国滞在延長。
しかも翌日の便は羽田ではなく成田に着くとのことで、最後の最後に大どんでん返しです。
航空会社を統一していたこともあり、幸いホテルも用意してくれるとのこと。
こうして急遽、上海の夜がスタートしたのです。
上海の夜
航空会社が用意してくれたのは多少きれいなツインルームを一人一部屋。
部屋はともかくとして、食事が…。
お弁当という形にはなっているものの、全員中身や量が人によって違います。
どうやら夕食のビュッフェの残り物を詰めたものらしいのですが、味も薄く、冷たく、西域の美味しいご飯が懐かしい…。
さて、この夜は自由行動ですが、希望者で上海の夜景を見に行くグループと、空港に買い物をしに行くグループに分かれました。
私はここまでに現金を使い果たし、頼れるのはカードのみだったので空港で買い物だけをすることに。
当然、行動を共にするのは禅活の本田師。
今日は上海空港探検隊です。
まさか初日に行きたいとだだをこねた全家(ファミリーマート)にこんな形でいけるとは…。
全家で飲み物等を買った後、ラーメンを求めてさまよう二人。
1店舗だけお店を見つけ、閉店時間ギリギリに滑り込んで食べることができました。
味付けは割とエスニックよりで、日本のラーメンとは異なりますがスパイシーで美味しかったです!
すっかり満足した二人は、一時間に一本あるというホテルのシャトルバス乗り場へ向かうと、途中でタバコを求めて一緒に空港に来た清野副団長のタバコ買い出し組とバッタリ。
どうやらそのバス乗り場が見つからないということで探すこと約1時間、本来乗り場である場所に壊れた看板が。
まさかと思い見てみると、ホテルのシャトルバス乗り場と書いてあります。
そしてボロボロの張り紙をみた感じ、乗り場が変わったらしい。
そしてそれがどこになったのかはわからない。
え…?笑
ホテルも英語はわからないの一点張り。
空港の中を通って別の階を探そうにも、タバコ調達組は入り口のチェックでライターを没収されてしまう。
そしてこの時の人数は五人。
タクシーに乗るには一人多い。
どうするべきか。
そこで副団長の清野師が一言。
「おれはなんとかしてシャトルバス探して帰る。タバコを持ってタクシーで帰ってくれ。」
そんな!でも…と続ける我々団員に
「おれなら大丈夫」と清野師。
ありがとう清野さん、あなたのことは忘れません!!
命に変えてもタバコとライターを持ち帰ることを誓い、タクシー乗り場へ。
この時清野師を抜いた四名の所持金の総額は150元(約2000円)。
ギリギリ帰れるか。
運転手さんにiPhoneの翻訳機能を使って「150元分乗せてくれ」と伝えるものの、わかったのかどうか…。
今日の今頃は日本にいると思い、中国元を使いきったことを悔やみながら祈るようにタクシーに運ばれる四人。
ついにホテルが見えてきて、到着。
料金は…
130元!!
あぶなーい!!なんとか無事にホテル到着。
あとは一人になった清野副団長を待つのみ。
待つこと30分。
清野副団長無事帰還!!
ちょっと買い出しに行ったつもりがとんでもない珍道中になってしまいました。
でも少し絆が深まった気がしました(笑)
これで本当に中国最後の夜。
五人で飲みながら無謀だった7日間を振り返り、夜は更けていくのでした。
まさかのvol.9へ続く。