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HIP-HOPカルチャーの一つに、Graffiti(グラフィティ)というものがあります。

スプレーやペンキを使って描かれた、いわゆる「街の落書き」です。

これはもともと、ニューヨークのスラム街に住んでいたTakiという愛称の少年が、住んでいた183丁目という番地と共に「Taki183」という文字を街中に落書きして有名になったことから生まれた文化です。

はじめはただ名前を書くだけだったのが、同じような人間の登場するとより派手に、目立つような描き方が生まれいつしかアートになっていったのです。

そしてそれは時代の中ではメッセージ伝える手法にもなっていきます。

例えば東西が分断されていたドイツではベルリンの壁に社会へのメッセージが描かれることもありました。

そしてイスラエル西岸地区にあり、パレスチナ人への差別・弾圧の象徴とも言われる分離壁、ここにグラフィティを残したのが、バンクシーでした。

バンクシーがイスラエルに残した9枚の壁画

バンクシーは型紙を使った「ステンシル」という手法を用いる正体不明のグラフィティ・アーティストで、あのニュースをきっかけに一躍日本でも有名になりました。

今回はこの日本での騒ぎをみてバンクシーは何を思うのか、考えてみました。

シュレッダー事件

バンクシーが世界で話題になった出来事といえば、シュレッダー事件でしょう。

2018年10月5日、彼(?)の代表作である「風船と少女」という作品がロンドン・サザビーズオークションにて104万2000ポンド(約1億5500万円)で落札されました。

 

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しかし、落札のハンマーが打ち鳴らされたその瞬間に、額縁の中に仕込まれたシュレッダーが作動して作品の下半分がバラバラに切り刻まれてしまったのです。

この様子をバンクシーはインスタグラムで公開。

 

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後日、このシュレッダーは動作不良で、本当は全て切り刻まれるはずだったとことを告白しています。

自らの持つお金というものの絶対的な価値を信じて落札した人を嘲笑うかのような仕掛けに、世界中が度肝を抜かれました。

東京のあの出来事

そして2019年1月17日、某東京都知事のツイートによってバンクシーの名前は日本を席巻します。

 


港区で「バンクシーの作品らしきものがある」という民間からの知らせを受けて、都知事がそれを公開。

それが描かれた扉は撤去され、東京都が管理することに。

バンクシーの作品を元から知る人の間では、この絵が日本にとって肯定的なものでないことは明らかで、それを大事に保管することの珍妙さが話題になりました。

そして「バンクシーらしきネズミの絵」として都庁で一般公開されると、3万5000人が訪れる大盛況となったのです。

ここで私は思わず笑ってしまいました。

というのは、2016年にお台場で開催されたワールドグラフィティアート展では、バンクシーの本物の作品が何点もあったのに、ガラガラだったからです。

取り上げる人や展示される場所・話題性で、本物かどうかもわからない「バンクシーらしきネズミの絵」の方がたくさんの人を引きつけたと思うととても皮肉な話ですね。

 

〜vol.2〜に続く

 

 

 

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