お坊さんがYouTube始めて半年、動画100本あげてみた感想と変化(前編)

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2020年も残り2週間。

今年は新型コロナの流行に伴う社会の変化についていくことに必死で、いつの間にか1年が過ぎてしまった感覚です。

ワークショップやイベントを活動の中心としていた私たち禅活-zenkatsu-も、2月の「ほっと晩ごはん」を最後に、新企画を含む一切んイベントが中止になってしまいました。

さらには所属する曹洞宗総合研究センターもリモートワークとなり、禅活メンバーで集まって何かを作ることもできない。

そんな活動継続の危機とすら思える状況だったからこそ始動したのが、YouTubeでの動画配信だったのです。

そこで今回から2回にわけて、YouTubeを始めてからの半年間を振り返りながら、反省と今後の展望をお話しします。

今後YouTubeを始めてみたい和尚様方のきっかけや参考になれば幸いです。

Contents

YouTubeのハードル

まずは始めるまでのいきさつについて。

実は禅活のYouTubeチャンネル自体はかなり前に作ってあったんです。

このブログの立ち上げを持ちかけてくれた、私の学生時代の友人であり禅活のWEB相談役・堀田直輝が、ブログ開設とほぼ同時にチャンネルを開設してくれていました。

そして2019年に2本ほど、現在の禅活トークのような形で堀田が編集・撮影をしてくれ、動画を公開。

ところが彼がプロデュースしているYouTuber、芳賀セブンさんの人気が上昇するに伴って忙しくなり、それ以来ぱったりと音沙汰のないものになってしまったのです。

なぜ今のように自分たちで動画を作れなかったのか。

それは。

気が進まなかった。

これに尽きるんだと思います。

もちろんそれは、動画配信が嫌だったとか、今も嫌々やっているとかではありません。

YouTube動画配信という行為が、選ばれし者にしかできないような、すごくハードルの高いものに思えたのです。

YouTuberと言われる方々の独特の動画のテイストや、自分で自分を動画に収めるという行為への気が進まないあの感じは、おそらく今動画配信に踏み切れない和尚様方ならよくわかっていただけるのではないでしょうか。

怖いんですよね、曹洞宗の中で目立つの。笑

名前と県、もしくは修行道場さえわかれば、あっという間に身元が割れる世界です。

そりゃあ気は進みませんよ、ええ。

こうした諸々の事情からくる腰の重たさが、曹洞宗僧侶によるYouTube配信の少なさの理由なのかもしれません。

その点で考えると、素性を隠してキャラクター性を持たせつつ、内容はかなりディープなところをついてくる曹洞宗の僧侶YouTuber、大慈さんのやり方は非常に参考になる部分がありますね。

本格始動と初期を振り返って

そんなハードルが超えられず、YouTubeに対して完全に二の足を踏んでいた禅活メンバー。

とはいえ月に4つのイベント、週に3本のブログをやっていたのでそれなりに充実はしていました。

しかし、そこにやってきたのが新型コロナウイルスの流行でした。

イベントやワークショップは尽く中止、総合研究センターも在宅勤務となり、活動にほとんどを奪われてしまったのです。

私は3月には実家のお寺に戻り、副住職になるための儀式などをお勤めしながら、色々とできることを考えてみました。

そこでついに思い至ったのが、動画だったのです。

初期の撮影環境

といっても、すぐに一人でYouTube用の動画を撮るのは恥ずかしかったので、インスタグラムに短い動画をアップしたり、インスタライブでネット上で話すことに慣れていきました。

そしていよいよYouTube用の動画撮影に取り掛かるわけですが、当初の動画はこんな感じ。

カメラに向かっての一人喋りへの恥じらいと、撮影環境の悪さ、編集技術のなさで今見るとお恥ずかしい限りです(笑)

ちなみにこの頃の撮影環境はこんな感じです。

カメラ:iPod Touch
マイク:↑の内臓マイク
編集:iMovie

もう、三脚以外は手元にあったもので全てなんとか間に合わせた感じです。

配信の取り決め

この時は、まだ禅活メンバーと一緒にではなく、まずは自分がやってみて、作業量や労力を知りつつ土台を作るつもりでいました。

そこで次の2つのルールを自分に課しました。

・配信は週3回
・砕けた内容にしつつ僧侶としての視点を見失わない

まずは企画に困らないよう、坐禅の作法案内を細かく分けて撮影、配信しました。

続けやすい、話の出てきやすい内容を見つけておくのはすごく重要な気がします。

試行錯誤

それから、週3回の配信をなんとか維持していると、少しずつチャンネル登録者が増えていきます。

と同時に、機材を少しずつ変更していきました。

私は元々一眼レフを持っていたので、iPod Touchからそちらに変更。

一眼はマイクがiPod Touch以上によろしくないので、外付けのマイクも買ったりしました。

そして、Mac bookには最初から入っている動画編集ソフト「iMovie」ではテロップの設定などにかなり制限があるので、ここで「Davinch Resolve(ダヴィンチリゾルブ)」に変更しました。

ただ、こちらのソフトは良く言えば多機能、悪く言えばまどろっこしいところがあるので、調べながら少しずつ慣れていき、最近の動画こんな仕上がりです。

個人的には少し上達したと思っているんですが、編集に関しては亮道さんが専門業者のようなスキルを身に付けたので、最近は構成が私、編集が亮道さんという感じで役割分担をしています。

私が構成や内容を考え、動画のカットをして、亮道さんがテロップや効果を入れる。

この分担にしたことでお互いの苦手な範囲をカバーできて、ずいぶん投稿が楽になりました。

一人で頑張るという道もありますが、うまく人を頼ることも続ける秘訣かもしれませんね!

次回!

本当は一回で終わらせるつもりだった記事でしたが、振り返っていたらあっという間に2000字超え!

ということで今回は始めるきっかけと、始めてからの試行錯誤などについて書かせていただきました。

次回は1000人を超える前後のことや、有名人とのコラボなど、チャンネル運営に関して触れていきたいと思います!

 

 

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