自転車に乗って変わった3つのこと

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三度目の緊急事態宣言、自担営業、アルコール販売停止。

一年前より良くなったとは言えない状況のまま、5月を迎えました。

本当にマスクもせずに人混みを歩いていたのが遠い昔のように感じてしまいますね。

さて、そんなコロナ禍にあって私に起こった変化の一つが、移動手段です。

移動は電車に頼り切っていた私ですが、昨年の給付金で思い切って自転車を購入。

学生時代にママチャリの乗って以来の自転車、しかもクロスバイクです。

はじめは身体が慣れなくてお尻が痛かったり脚が筋肉痛になったりもしました。

しかし今では、もっと早く買っていたら生活が違っていたのに!と思うほど、生活に欠かせないものになりました。

今回はこの一年、自転車に乗るようになって変わった3つのことについてお話しします。

Contents

①運動量が増えた

まずはこれですよね。

運動量は確実に増えました。

これまで総合研究センターまでは徒歩15分+電車20分くらいで通っていたのですが、この電車通勤をやめることが自転車を買った本来の目的です。

ただ、自宅からの約10kmの道のりは、とにかく坂が多いんです。

はじめはこれがとにかく辛くて、名実共に三日坊主になるところだったのですが、ギアの変え方や速度のつけ方がわかってくるとかなり慣れてきました。

今では元々かかっていた時間くらいでお金もかからず、運動しながら通勤できています。

そして距離も少しずつ増えていって、最近では自宅から坐禅の講義を担当している武蔵野大学までの20kmも自転車で往復しています。

意外な発見がたくさんある

線路が張り巡らされた都心では、道なんかわからなくても、大抵の場所には電車が運んでくれます。

駅の並びから、大体どこにどの地名があるかはわかりますが、地図としては全くわからない状態でした。

ところが、自転車で走ってみると、路線としては遠い場所が実は歩いてもいけるような位置関係だったり、電車よりもずっと早く行けたりするすることがとてもおもしろい発見でした。

また、羽田空港レインボーブリッジ多摩川といった、日常と少し違った景色を見られる場所に行けたり、存在を知らなかった商店街を発見できるのもすごく楽しいところです。

電車も便利ですが、寝るかスマホを見て過ごしてしまうことが多かったので、移り変わる景色を見ながら移動できる自転車は、こもりがちなコロナ禍には適しているのかもしれません

同じ毎日の繰り返し…と思ってしまう方にもおすすめです!

自転車の視点を知った

そして、一番大きな変化がこちらです。

都内は国道でも歩道が狭く、かといって自転車の走行レーンも広くはありません。

その中をなんとか通り抜けるように走っていると、自分が何気なくしていた行為が非常に迷惑だったり危険だったりすることがわかりました。

例えば、横に並んで歩道を歩くこと

歩いている時は、後ろからきたらどけばいいや、これだけ空いてれば通れるでしょ、と思っていました。

しかし、自転車に乗ってみるとまあ〜歩行者は後ろの自転車に気付きません。

そして空けてあるスペースも自転車通るには厳しいことがほとんどです。

現在の自転車にはベルがないということもあって、歩く時には気をつけようと思いました。

次が路上駐車(停車)。

人を待っている間とか、理由があって停めるその状況は私もすごくよくわかるんですが、自転車走行レーンが全部塞がった上に隣を車がビュンビュン走っているとかなり危険を感じます。

なるべく寄せて、なおかつ自転車の通行の妨げにならないようにせねば、と肝に命じました。

立場が変われば、視点が変わる。

ということで、ここまで僧侶らしいことをいっさい言わず、29歳の男性が自転車に乗り始めたというブログになったしまいしたが、これが言いたかったんです。

歩行者には歩行者自転車には自転車車には車のスピードや都合があります。

多くの方がそれぞれの立場を日や状況によって変えながら生活をしているはずです。

その中で自然と、その立場からの視点に立っています。

それならば、思いやり、気遣うことはそんなに難しくないはずなんです。

仏教で説かれる慈悲とは、他者の痛みに対する想像力だと、私は捉えています。

職業や年齢や身体的な特徴など、立場を変えることが難しいことはありますが、この一年で自転車に乗るようになって、私は初めてその視点を知りました。

それぞれの視点を知ることができたからこそ、歩く時には自転車や車のことを、自転車の時には歩行者や車のことを、車の時には歩行者や自転車の立場にたって、思いやりをもてるはずです。

知っているつもりでも、実はその立場に立ってみないとわからないことはたくさんあります。

まずは、自分にはない視点があるということを心に留めながら、他者の立場を慮ることができたら、世の中は少し優しくなるのかもしれません。

まとめ

自転車に乗ったことで、視点が変わることの大切さを改めて実感しました。

そして、自転車に乗っていて一番怖いのが、傘or体操着袋を持った小学生だということもわかりました(笑)

予測不可能な上、自転車に大打撃を与えられる武器を持った小学生、恐ろしいです。

でも、私も小学生の頃には傘にテンションが上がっていたので、おそらく同じように車や自転車に恐れられていたかもしれません。

「あるいは立場を交換すると 奴にさえ微かに共感する」というラップの歌詞を思い出す経験でした。

 

 

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