移動を旅に変える「余地」

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筆者は北海道の中でも、結構な田舎の出身です。

そのため幼少の頃から慣れ親しんできたのが、長時間の移動です。

片道2時間は当たり前、距離にすれば一日で数百キロも移動するなんてこともしばしば。

それで鍛えられたのか、5時間6時間程度の移動は当たり前という感覚があります。

今回は、長距離・長時間移動に慣れっこの久保田が、
高速バスでの移動の際に感じたことを記事にしていきます。

新幹線ではなく高速バスを選ぶ理由

先日禅活メンバーと宮城に赴いた時のこと。

他のメンバーが新幹線で移動する中、私だけ高速バスを使いました。

新幹線に比べれば3~4時間は余計に時間はかかるのですが、
それでもバスでの移動を選んだのはいくつか理由があります。

最も大きな理由は、運賃の安さ。

バスの方が新幹線に比べると5,000円以上安かったということがあります。

とはいえ、
「さすがに5時間のバス移動は疲れるだろう、2時間かからない新幹線を使ったほうがいいか」
という葛藤もありました。

 

バスにすべきか新幹線にすべきか。

 

そこで私が考えたのが、
移動自体を楽しむことができるか
という点です。

 

私はこれまで、何度か新幹線を利用したことがありますが、
その際、新幹線の車中での過ごし方が、いまいちしっくり来ていませんでした。

窓が小さく、速すぎて景色も見づらい。

スピードが出るせいか、少しばかり酔うような気がする。

到着まで早すぎて味気ない。

と、あまりいい印象は持っていませんでした。

対して高速バスはどうでしょうか。

3列シートなら足も伸ばせて、さほど窮屈さは感じない。

窓は大きく景色を楽しむのにスピードも丁度良い。

途中、休憩で停車するサービスエリアで買い食いできる。

比べてみると、時間はかかるにせよ、
道中を楽しむにはバスの方が性に合っているように思えました。

移動を旅に変えるための「余地」

もし新幹線を選んだら、移動が単なる移動で終わってしまう!

言い方を変えれば、新幹線での移動だと、
「移動」を「旅」に変えるための「余地」が少ないように感じてしまった
のです。

こういうわけで私は新幹線ではなく、高速バスを選びました。

移動が単なる移動なのは当然のことなんですが……そこに「何か」がプラスアルファされれば、
「移動」は「旅」に変わります

「何か」は突然現れる「景色の美しさ」でもいいし、
「寄り道」や「ハプニング」による予想外の出来事でも構いません。

逆に言えば、「何かあるかも!と、
思いながらの移動はもはや「旅」
と言えるではないでしょうか。

 

ただ、新幹線を使いなれている人にしてみれば、
「新幹線もこういう風に乗ったら楽しいこといっぱいあるよ!」
ということがあるかとは思います。

また、バスに不慣れな方だと、
「酔いすぎて、楽しむどころではない」
「振動に晒され続けて疲れる」
などの理由から、「移動」が「旅」に変わるどころか
「苦行」になってしまうこともあるでしょう。

時間のかかるバス移動をあえて選ぶということは、
万人におススメできるわけではありません。

ただ、今回、新幹線かバスかで悩んだ際に気付いたのは、

時間をかけたり、寄り道をしたりするのは、
移動を旅に変える「余地」として大切なこと
なのだということでした。

 

よく考えてみると、私は普段から何らかの旅行をするとき、

宿の予約をしたり、大まかな予定は立てておくにせよ、
基本的に予定は「なるべく空けておく」のが常です。

そうすると、
晩ごはんは決めていないから、散歩してお店を探す。
訪問する観光名所も決めてないから、ドライブしながら面白そうなところを探す。

という風に、「目的地に向かうための時間」や「待ち時間」がなくなり、
不思議と充実した時間が過ごせる
のです。

まとめ

旅に限らず、こうした日常を豊かにしてくれる「余地」は
普段の生活の中にもたくさんある
はずです。

しかし効率化や合理化ばかりがもてはやされ、
「予定にない行動は控えよう」
「時間がもったいないから寄り道はやめとこう」
という風に考えがちになると、

日常の中にある「余地」になかなか気が付けなくなってしまうのではないか、と思えます。

もちろん、時と場合によりけりで、
予定や時間を優先すべきであることも多いでしょう。

しかし目的のない時間、余計な時間、空いた時間はまったく無駄なものでしょうか。
(予定をスカスカにして、日常が「余地」だらけになるのも、それはそれで問題ですが……)

とかく、たくさんの人がせわしない日々を生きていると言われる昨今において、
寄り道や美しい景色が単なる「移動」を「旅」に変えてくれるように、

日常を健やかに生きるには、何かが割って入ることのできる
「余地」をつくる必要があるのかも
しれません。

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