広島旅行記~はじめての一人旅~ vol.1

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一人旅。

その言葉には惹かれるものの、これまで実行に移すことができなかった私。

時間や経済的な制限など、原因を挙げようと思えばいくつも挙げられますが、結局のところはフットワークの重さが一番の原因でした。

そこで今回、一人じゃないと実行しにくい目的やルート、手段で行きたいところをいくつか考えてみました。

Contents

どこへ行こう?

条件は2泊3日交通費宿泊費合わせてトータル5万円以内といったところ。

まずは海外の航空券を検索し、ネパールやタイの北部などの上座部仏教のアジア諸国を調べてみると、金額も時間も足りません。

そこで海外はやめて、目的地を国内に絞ります。

最初は、禅活メンバーの久保田の帰省に合わせて初の北海道に行き、1日は久保田ツーリズムに案内してもらおうかと思いましたが、あの人と北海道グルメを食べにいって軽く済むはずがない

さらに旅行シーズンで航空券や宿も割高になるのでこれまた断念。

そして最後に、実はずっと頭の片隅にあった行ってみたい場所を思い出しました。

それが広島県です。

昨年まで、曹洞宗総合研究センターの研修生(現在は研究生)として私が取り組んでいた課題が、「曹洞宗と平和について」でした。

しかし、私は長崎も広島も訪れたことがなく、沖縄も修学旅行で行っただけと、戦禍に巻き込まれた土地をほとんどちゃんと見たことがなかったのです。

調べてみれば、広島は航空券も比較的安く、滞在にもそこまで費用がかからなそうです。

私は出発の一週間前に航空券とホテルを予約し、初の一人旅が決まったのです。

広島へ

今回は新幹線とも金額を比較した結果、成田空港からLCCの春秋航空で広島へ行くことに。

8月1日9:30の便で成田を発ち、8月3日19:30の便で帰ってくるという2泊3日フル活用の日程を組むことができました。

出発の朝、家を6時頃に出て成田空港第3ターミナルへ。

チェックインを済ませたら、フードコートで朝ごはん。

フレッシュネスバーガーのホットドッグをいただきました。

そうこうしている間にあっという間に搭乗時間。

約1時間半の空の旅です。

アマゾンプライムでダウンロードしておいた映画や持参した本を読んで、あっという間に広島空港に到着です。

ただし、この広島空港、山の上に建っていて直通の電車もないので、広島駅まで高速バス(¥2000)でさらに45分ほどかかります。

ということで成田空港から約2時間半広島市街地の中心部、広島駅に到着です!

最初の目的地

いやー暑い!

この日も気温は33℃、カラッとしてはいるものの照りつけるような暑さです。

そんな中最初の目的地に向かう訳ですが、今回の旅の3つの目標のうちの1つ目、「ホルモン天ぷら」のお店を目指します。

まずは初の広島ということで、小さな発見を見落とさないよう、ホルモン天ぷらのお店までは歩くことに

広島市内の移動手段としては路面電車がポピュラーですが、せっかくの一人旅、少し頑張って歩いてみようと広島駅を発ちます。

炎天下、リュックとカメラを持って約1時間。

路面電車の写真などを撮りつつ4.5kmをとぼとぼ。

というか4.5kmしかなかったんですね。

体感20kmくらいあったんですが。

途中で水分補給をしつつ、ようやく目的地が見えてきました。

福本食堂

こちらが最初の目的地、福本食堂さんです!

こちらは広島のホルモン天ぷらで調べると最初に出てくるお店です!

調べた時には並ぶこともあると書いてありましたが、幸いお昼時を過ぎていたためかお客さんは数名、ご機嫌に一杯やっているおじさまが数名という素晴らしいローカル感です。

お店に入ってすぐ、地元の人間ではないことがわかったらしく、お店のシステムを説明されます。

まず、カウンターには山盛りになったホルモン天ぷらと野菜天ぷらがあり、これを自分で選んで手前にあるまな板で自分の食べやすい大きさに切るという独自のスタイルです。

さらに「でんがく」というホルモンの煮込みがあり、そこにうどんを入れることもできます。

ということで私のチョイスはこんな感じに。

でんがくうどん、ホルモン天ぷら、あとかららっきょうのキムチ漬けを追加して600円程度。安い!

そしてお味の方は…。

ホルモン天ぷらは想像していたよりずっと脂っこくなく、コリコリとした食感と旨味が楽しめます

そして田楽うどんもまたホルモンの旨味が凝縮され、味付け自体はあっさりとした塩味で臭みもありません

実は炎天下を歩いているうちに「今ホルモンいくの?」という気分になっていましたが、一口食べたらモリモリいってしまいました。

らっきょうも酸味があって美味しく、大満足のうちにごちそうさまでした!

そして最後に、福本食堂さんの名物でもある、自家製の「せんじがら」を購入。

これはホルモンをカリカリになるまで揚げたローカルなおつまみで、市内のコンビニなどでも買うことができます。

こうして私は最初の目的地ホルモン天ぷらの福本食堂さんを後にしたのでした。

ホルモン天ぷらを目指した理由

実は今回の目的の一つにホルモン天ぷらを入れたのは、単なるグルメ目的ではありません。

これは並行して連載している【肉を食べるということ】に関係したことです。

皆さんは豚や牛などの臓物を指す「ホルモン」の由来をご存知でしょうか?

もともと食肉加工に携わる人々は、その肉の全てを自分たちが食べていたわけではありません。

特に明治以降、日本人の食卓に肉が馴染むようになると、主なお肉は市場に回され、残されたのは臓物だけでした。

この臓物類は一般的には捨てるものという意味で「放るもん」と呼ばれ、この「ほうるもん」がいつしか「ホルモン」になったと言われています。

そこで、市場には出回らないこのホルモンを味付けして焼くのが「ホルモン焼き」、これをカリカリに揚げたものが大阪のかすうどんに使われる「あぶらかす」やここ広島の「せんじがら」というわけです。

こうした食肉加工の家庭で出たいわゆる商品にならない部位を食べられるように工夫した料理は世界中にあり、その中の一つは超有名ファストフードになっています。

それがこちら。

そう、フライドチキンです。

もともと農場で働く、奴隷と呼ばれた人々が、鶏の胸やもも肉などは農場主に売り物として献上し、残った手羽先や喉をじっくり揚げて柔らかくしたものがフライドチキンの始まりだったのです。

こうした、捨てられてしまう部位を食べるようにした生きていくための知恵の一つが、ホルモン天ぷらやせんじがらであり、今回はそれを現地のローカルな食堂で味わってみようというのが最初の目的だったのです。

次の目的地

福本食堂を後にした私は、路面電車に乗り、来た道を戻ります。

次の目的地は平和記念公園と原爆ドーム

次回はそこで見たこと、感じたことを書いていきたいと思います。

つづく

 

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