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これは私、深澤亮道が福井から岩手までの700Kmを無一文で歩いて帰った物語である。

前回までのあらすじ

前回は、永平寺を出発して16日目。

タイトルの通り、新潟県村上市にある「名勝 笹川流れ 」を歩いた話です。

前回の記事は以下から読むことができます。↓

バックナンバーは以下から読むことができます。

【永平寺から無一文で歩いて帰るもん。】

今回は、ついに!ついに!山形県や突入するお話!ですが、
テンションと共に気力、体力共に限界を迎える回になります。

笹川スクールバス待合所

17日目 am6:00〜

笹川流れの途中にあった、バス停で一晩を過ごしました。

「小屋だから大丈夫だろう・・・」と思っていたら、流石に10月下旬の日本海側はそう甘くありませんでした。

隙間風で普通に寒い!

バス停なのでテントも張れず、結局寒さに震えながら一晩を過ごしました。

こういう時に永平寺での修行が活かすことできればいいのですが・・・

永平寺の冬は、気温0度近いところで就寝することもありますが、基本的に畳の上ですし、風も吹き付けません。

こうしてコンクリートの上で、風がとおる場所だと、修行の有無は関係ありませんでした。

いつ小学生がくるかもしれないバス停なので、眠い目を擦りながらそそくさと準備をして、出発しました。

17日目の目的地

さて、本日の目的地ですが・・・

決めておりません!笑

如何せん、この辺りは知り合いのお寺もありませんし、この後の予定はほとんど何も決まっていませんでした。

なので、大体山形県鶴岡市の「あつみ温泉」あたりを目指します!

今日も、快晴の中「名勝 笹川流れ」を歩きます!

空撮と「蓬莱山」

前回、笹川流れの紹介しましたけれども、写真だけだとその自然の雄大さ、そして景観美を伝えることができなかったので、動画を貼っておきます

いやー、すごく綺麗ですねー。

実は私、小さい頃からの夢で、人生で一回でいいから鳥になりたい!と思っていたんですよね。

こんなに綺麗な景色を自由に見ることができるなんて、羨ましい!

この旅をしている、まさに笹川流れを歩いている時は、その思いが強く湧いてきたのを覚えています。

笹川流れを代表する「蓬莱山ほうらいやま」を超え、さらに北上を続けます。

さいの神

と、道端に何やら気になるものを発見。

如何わしい物と思うなかれ!

立派な御神体であるぞ!

まーこうして写真を撮っている時点で、如何わしいものと思ってしまった私がいるのですが。笑

なんでもこの地域では、小正月に「さいの神」と呼ばれる、お祭りでこの「×××」にどうしても見えてしまう御神体を燃やして、豊作、子孫繁栄、無病息災を祈るのだとか。

700年も続く行事らしく、ほぼ曹洞宗と同じ歴史じゃないですか!
少子高齢化で存続が難しいですが、こうした伝統あるお祭りは是非今後も続いて行って欲しいですね。

ヘンテコトンネル

さらにそのさきに進むと、途中なんともヘンテコなトンネルに遭遇しました。

!?!?!?!?!?!?!?

ナンジャこりゃ!?

一車線だけトンネルで、片側は普通の道路です。

この写真だとわかりづらいですが、300mくらいトンネルは続きます。

この時は、土砂崩れを防ぐ「ロックシェード」かな?と、思っていました。

しかし、よくよく調べてみると、実はこれ「旧羽後本線」が走っていたトンネル跡らしいのです!

あー、なんかすっきりした!

旅をしていて、その時はわからなくても、こうして記事に書くことで気づくことは多くありますよね。

お付き合いいただきありがとうございます。笑

in 山形

17日目 13:00〜

自然の美しさだけじゃなく、人間が作り出した歴史や伝統にも楽しませてもらいました。

そして、この日出発してから約6時間後、

ついに・・・ついに!!!

山形県突入ーーー!!!

「いやー、新潟長かった・・・」

特に、村上市に入ってから、あとちょっと、あとちょっとで山形だ!と、いう思いが湧いてくる度に逆に長く感じました。

が、この時達成感と共に自分の中で何かがプツンと切れてしまった感覚がありました。

それは頑張る気力です。

永平寺を出発して17日。

約500kmの行程を、痛みが続く左足を引きずりながら歩いていました。

500km歩いたぞ!

山形県突入したぞ!

と、いう気持ちが2割、

あと200kmもあるのか。

岩手までまだまだ歩かなきゃ。

と、いう気持ちが8割を占めていました。

そして、この時の私の強い気持ちとしては「流石に今日も野宿は辛い!せめて布団の上で休みたい!

しかし、金沢駅を最後にほとんど托鉢をしている時間がなかったので、残金も底をつきかけていました。

 

商店前にて

17日目 15:00〜

とぼとぼと歩いていると、道路脇に民家が密集している集落のような場所がありました。

「どこか泊まれる場所はないかな・・・」

と、その集落に向かって歩き出しましたが、見渡す限りほとんど民家しかありません。

流石に、この出で立ちで「田舎に泊まろう!」はできないので、諦めてその集落にあった商店のベンチで小休憩をとっていました。

この商店に買い物にきていたのか、散歩していたのかわかりませんが、おそらくこの集落の「おばあちゃんA」が私に気づき話しかけてきました。

おばあちゃんA
和尚さんどこからきたのー?
へー永平寺から岩手までー
なんて、今まで何回もしてきたような会話を繰り広げます。
しかし、久々の人との会話したような気がします。
なんというか、田舎の人の温かみのある言葉が、疲れ切った私の心を解きほぐします
この数日間、とにかくがむしゃらに距離を歩くことばかり考えていました。
元はというと、この旅のきっかけは「恐怖と不安」の払拭です。
自分という存在が、命が、ご縁によって繋ぐことができるのか
それが達成できた時「恐怖と不安」が払拭できると考え、この旅を決行しました。
と、いう行程ばかり気にするようになっていました。
久々におばあちゃんとお話をして我に返り、原点に立ち返った気がしました。

 

そうこうしていると、もう1人「おばあちゃんB」がこの商店で買い物するために近づいてきました。

 

もちろん私と話していたおばあちゃんAとも昔からの友人と行った様子で、言葉を交わします。

 

おばあちゃんA
このお坊さん曹洞宗のお坊さんらしいわよ!
永平寺から歩いてきたんだって!

 

それを聞いたおばあちゃんBは「ふーん」といった様子でそのまま商店の中に姿を消します。

 

おばあちゃんAとそのまま会話をしていると、買い物を終えたおばあちゃんBが商店から出てきました。

 

おばあちゃんB
あなた、これあげるから持って行きなさい!
と、手の中に握り込められたのは
え・・・と、呆気に取られるやいなや

おばあちゃんB
じゃー、私はやることがあるからこれで。
と、そそくさと去って行きました。

あの!ありがとうございます!
その小さな背中に名一杯お礼の言葉を送りました。

おばあちゃんA
あなた、よかったじゃない〜
とっときなさい!
あのおばあちゃん、すぐ近くのお寺の奥さんだよ〜
『大改造!劇的ビフォーアフター』で声優・加藤みどりさんによる名ナレーション「なんということでしょう!」が頭の中で反芻します。
有難い。
本当に有難い。
2度あることは3度ある、ではないですが、尽くこうしたご縁に支えられ助けられていることを感じます。
私はこの5000円を握り締め、この旅初めて宿に泊まることを決意したのでした。
続く

次回予告

無事、新潟から山形いりした深澤亮道。

しかし、喜びとは裏腹にまだまだ先は長いという思いから、心が折れかけていました。

そんな時に出会った、おばぁAとおばぁB。

彼女らの言葉とお布施により、私をもう一度前へ送り出してくれたのでした。

次回は、この日はどうしても野宿は避けたかった深澤亮道が、初の民宿に泊まるかも!?と、いうお話をしたいと思います。

「vol.29 おばぁの5000円」を読んでいただき、誠にありがとうございました(^^)

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