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12月。

臘月ろうげつとも呼ばれるこの月の8日、お釈迦様はおさとりを開かれました。

このため、12月8日は成道会じょうどうえという、世界中の仏教徒にとって特別な日になります。

特に、禅宗である曹洞宗は、お釈迦様のお覚りを自分たちが実践するという形で追慕するため、一週間の集中坐禅期間、摂心せっしんを設けます。

そしてこの成道会にちなんだ摂心を、臘月の8日にちなんで、臘八摂心ろうはつせっしんといい、修行道場はもちろん、世界中の曹洞宗の僧侶が朝から晩まで坐禅をするのです。

私がいた永平寺では一週間の間、3時半に起床してから夜9時まで、合計7時間以上の坐禅をしました。

当然これは楽なものではなく、初日の夜には膝や腰が痛かったことを覚えています。

あれから5年。

東京で過ごす私は、この臘八摂心の期間に坐禅をすることはほとんどなく、法話やコラムの原稿を書いていたらいつの間にか過ぎていた、という状態が続きました。

ところが今年は、思いつきから生まれたYouTubeのライブ配信で、思いがけず素晴らしい時間を過ごすことができました。

今回はそんな、修行道場を離れた私がYouTube Liveでオンライン摂心を開催したお話です。

禅活オンライン坐禅ウィーク

話は11月末に遡ります。

所属する曹洞宗総合研究センターでの研究発表を控え、禅活メンバー内でその期間は動画やブログの更新は難しいのでは、という話になりました。

じゃあ12月の1〜7日はお休みしましょうか、となった時に、気付きました。

「やだ!ちょうど臘八摂心じゃない!」

そこで思いついたのが、兼ねてよりやってみたかったYouTube Liveでのライブ配信でした。

前回の坐禅コラムでオンライン坐禅をやってみた所感を書いてみましたが、Youtubeではライブ配信をできずにいました。

そして、調べてみるとZoomの有償版を契約していたら、Zoomの画面をそのままYouTube Liveで配信できるそうな!

ということは、禅活メンバーも各自の家で坐禅ができるし、他の和尚様方にご参加いただけるのでは!?

これはやるしかない!と思った私は前日にメンバーに相談(というかほぼ告知)し、半ば強引に摂心にちなんだオンラインでの坐禅を実行に移したのでした。

そして、その日の夜に急遽初YouTube Liveで開催の告知をしました。

配信中の様子

今回のオンライン坐禅ウィークは、研究発表当日の7日以外の12/1〜6まで、YouTubeとInstagramで交互で1時間ずつ配信することにしました。

Instagramは普段から毎週「禅スタグラム」と称して、オンラインの坐禅会を開催しており、こちらはSNS原人の智照さんを除く私と亮道さんは慣れ親しんだ配信方法です。

初日の1日、トップバッターは言い出しっぺの私、稔光。

禅活メンバーがZoom上に集まり、緊張しながらYouTube Liveに接続します。

Zoomを繋いでいるとYoutube上のコメントが見えず、配信とは20秒ほどタイムラグもあるので、手元にタブレットを置いて映像を確認。

「う、映ってる!」

さんざん動画配信をしておきながら、今更ライブ配信画面に驚く私。

そしてもっと驚いたのは、平日の夜にも関わらずあっという間に普段のInstagramライブの視聴者数を上回ったこと。

禅活はInstagramのフォロワーさんより、Youtubeの登録者さんが多く、これも要因だと思いますが、Instagramと違ってアカウントが無くても視聴できるYoutubeの方が敷居が低いのかもしれません。

続々とコメントをいただきながら、身体ほぐし、坐禅の案内へと進み、この日は10分ほど坐禅をして終了。

1時間の視聴者数は160名を超え、常時40名近い方がご視聴・ご参加くださいました。

これはYouTubeとしては大した数字ではないかもしれません。

しかし、40名近い方々がご参加いただき、途中退出を含めて160名となれば、相当な大規模な坐禅会です。

私が修行していた当時の永平寺でも、全山合わせて150名程度です。

配信なので顔を合わせることはできませんが、何かとてもすごいことをしている気がしました。

 

坐禅ってすごい

そしてそれは、回を追うごとに確信に変わりました。

知り合いの範囲や、関心のありそうな和尚様方をお誘いしたところ、なんとメンバー以外に最大8名の和尚様方がご参加下さったのです。

しかも、諸事情で超超レアキャラメンバーの真大さんも参加し、世代を超えた僧侶とたくさんの視聴者様と共に、坐禅をすることができました。

私がそこで感じたのは、年齢も性別も国籍も、そしてオンラインでは今いる場所まで超えて、坐禅という時間を共有していることへの感動でした。

新型コロナによって人との距離ができたと思っていましたが、その距離を越えるものが坐禅にはあるのではないか、そう思わされたのでした。

画面に映る、住まいも年齢も違うお坊さん、視聴者さん。

普通に生活をしていたら、さらに言えば新型コロナの流行がなければこんなにたくさんの方とのご縁を感じる機会はなかったでしょう。

私は、お釈迦様が坐禅によって縁起という真理を覚られた理由がわかったような気がしました。

振り返って

実は、今回の配信に「摂心」というワードを入れなかったのは、時間の短さやYouTube Liveという形式への負い目があったからでした。

修行道場では朝から晩まで、何時間も厳粛にお勤めされている摂心を、この形で名乗っていいのだろうかという、どこからともない後ろめたさが、「禅活オンライン坐禅ウィーク」という名称の背景にはありました。

しかし今ははっきりと、あれは摂心であったと胸を張って言えます

大勢の方と坐禅を共にし、自分がご縁の中で生かされていることを実感したあの時間は、今の環境で今の自分だからこそできる摂心だったのです

今回はZoomやYouTube Liveの機能にも新たな可能性を感じることができ、今後の活動への意欲も一層増しました。

オンライン摂心が無事お勤めできたことも、そこから多くを学ぶことができたのも、全ては視聴者の皆様、ご参加いただいた和尚様方のおかげです。

禅活を代表してお礼申し上げると共に、今後の活動にもぜひご期待いただけますと幸いです。

Special Thanks(順不同)

浅摩泰真師

山内弾正師

今成健二師

加藤熙章師 https://twitter.com/moebius1005

Shojin-Project Twitter:https://twitter.com/shojin_project
丹羽隆浩師
菊池志門師
山岸弘明師

SVA(シャンティ国際ボランティア会) HP:https://sva.or.jp/
日比洸紹師
村松清玄師

全国曹洞宗青年会https://www.sousei.gr.jp/
菅生泰礼師

視聴&参加者の皆様

 

 

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