久保田の北海道山菜紀行~その①採集編

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5月!

季節は

春と言えば、山菜!

関東ではシーズンが過ぎてしまったかもしれませんが、

久保田の地元、北海道道北では今が山菜まっさかり!

うど、ふき、セリ、アイヌネギ(行者ニンニク)、タランボ(タラの芽)、ヨモギ……

春のさわやかな味覚を楽しめるシーズンになりました。

禅活の料理担当と言えば、西田さんがしばしば食関連の記事を上げておりますが、

実は久保田も食に対しては相当のこだわり派。

今回から、複数回に分けて、北海道の山間部の春の味覚「山菜」を皆様にご紹介していきます。

Contents

フキ採りへ、GO!GO!GO!

さて、今回のターゲットとなる山菜は……

フキ!

そしてウド!

久々の山菜取りに高鳴る胸の鼓動を抑えつつ、

林道を自動車で走り抜けていきます。

眼前に広がる、

果てしない大空と大地の光景の中で。

思わず、

北海道足寄町出身の例の歌手による例の曲を口ずさみそうになりながら、車を走らせます。

林道に入って15分、

まずはフキの採集スポットに到着しました!

水のきれいな小川で……

ぽちぽちと採集、採集!

北海道でフキと言えば、さして珍しいものでもなく、

道端にいくらでも生えている印象があります。

ありふれているフキですが……

しかし、道端のフキは大抵の場合、

食べても美味しくないのです!

味わいの良いフキを食するには、

やはり山の奥地に入り、生育環境の良いものを選ばなければなりません。

今回は、記事をご覧の皆様に

「美味しいフキの見分け方」をご紹介いたします!

どこにでも生える生命力の強いフキですが、

食べておいしいのはやはり

「水場に生えている」もの!

さらにその中でも「青フキ」を選んで採る必要があります。

 

生育環境の悪いフキは、

スジ張っていて、

余計な苦みがあるのですが、

そういうフキは筋が「赤く」染まってしまっています。

比べてみると一目瞭然!

左のフキが赤みがかっているのに対し、右は鮮やかな緑色の「青フキ」!

「青フキ」はシャキシャキした食感があり、味わいも山菜特有の適度な「エグ味」を残したまま、

舌に残るような苦みはありません。

今回の採集スポットのフキはほぼ全て「青フキ」。

根元を切ると、

茎が吸い上げた水分をピュッと吹き出すほど新鮮です。

およそ10分程度採集をして、

これだけのフキが集まりました。

ところで……

山菜取りをする際には、

様々な注意も必要です。

ヒグマ、蜂、寒さ……などなど。

普段めったに人が足を踏み入れることのない山には多くの危険があります。

今回訪れたフキの群生地の中にも、

このような植物がありました。

真ん中に見えるギザギザの葉が特徴的な植物は「イラ草」。

微細なトゲが茎から葉に至るまでビッシリ生えており、

少し触っただけで猛烈な痛痒さをもたらす、山菜採りの憎まれっ子です。(※ちなみに葉は食用で、お浸しや天ぷらにできる)

今回は撮影のため作務衣という軽装でおりますが……

本来はこのような服装で山に入ることは、ありえません!

厚手の衣服に、害虫対策の首巻タオル、クマよけスプレーなど……

山には万全の準備をして入るようにしましょう!

ウド採りへ、GO!GO!GO!

さてさて。

フキの採集を済ませたお次は、

帰宅の道すがらウドを採ります。

ウドは山中のこのような斜面に生えます。

見つけ方ですが、まずは斜面に「白っぽく」て「節」の少ない枯れたウドを探します。

写真の中央に移るのが昨年中に枯れたウドです。

ウドは地面に根を張り、毎年同じ場所に生えます。

今回は、枯れたウドを探すまでもなく、地面から頭を出し20~30cmほどに育ったウドを採集しました。

ウドを採る際には……

まず根元を掘り……

茶色い根元の皮が見えたあたりから、ナイフや鎌で切り落とします。

こうすることで、根の本体が残り、来年も同じ場所でウドが採れます。

根元に近い部位はエグ味が強く、それはそれで味わい深いのですが、

根こそぎとってしまうと、文字通り「根絶やし」となってしまうので注意が必要です。

採ったどー!

採集結果と次回予告

およそ2時間の採集の末、これだけのウドとフキが集まりました。

次回は、ウドとフキの下処理をご紹介します。

最後に、今回の山菜取りで撮影した一枚の写真を紹介して本記事を終えます。

これはヒグマの……です!

山に入る時、自分が野生の領域に踏み込んでいるということを決して忘れてはいけません。

自然の恩恵を受けながら生きている私たち人間。

山は、その事実をこれでもかと私たちに伝えてくれています……

to be continued……

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